あすなこ白書

日本のドラマっておもしろい!

【なつぞら】111話の(私的)あらすじと感想~なつよ、大泉洋も連れてこい~

 

どうも、明日菜子です。Twitterが絶賛凍結中なので、日課なつぞら感想をブログでしています。

 

www.nhk.or.jp

 

111話「なつよ、開拓者の郷へ」

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前回はこちら↓

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

なつは再び“田辺の女神”となれるのか?

なつと坂場は、会議前の農協を訪れる。以前になつの力で泰樹の説得に成功し、牛乳の共同販売を実現させた田辺組合長は、なつとの再会を喜んでいた。なつたちが会議場に向かうと番長やよっちゃん、そして天陽たちの姿もあった。

十勝の各農業組合長たちも集まり、いよいよ緊急会議が開かれた。十勝協同乳業を実現させるために、何としてでも工場設置届を時間内に提出したいと力説する田辺組合長。しかし、国が妨害するのはこの計画を無謀と判断したからで、これ以上メーカーを敵に回したくないと反対する人もいた。

 

菊介が語る「開拓者2世、3世の思い」

会議が難航すると思われた中、ふと菊介が口を開く。

 

「その工場は、ほかの乳業メーカーよりも美味いバターが作れるんだべ?」

 

「俺らが、もっと俺らの手で、おいしいバターを作ろうとしてるだけだべさ?」

 

「したら、なして迷うことがあるんだ…。俺らの手で人に喜んでもらうことをするのに、なして迷うことがあるんだ!」

 

菊介の素直な気持ちに心動かされた参加者たち。満場一致で工場設置届を役所へ提出することになった。

 

***

”登場人物を出すだけ出す”ような真似は絶対にしない!という意志を感じる『なつぞら』脚本。まさかあの菊介さんの言葉に心打たれるとは想像だにしておらず、朝から胸が熱くなってしまった……。上の台詞の後が更に激アツポイントで、この台詞がめちゃくちゃ良い。

 

「ここにいる人らは ほとんどが開拓者の2世か3世だべ?おやじらのように荒れ地を耕して開拓した誇りは俺らにはないかも分からんけど……。俺らにだって開拓できることはまだまだあるはずだべさ!」

 

なつぞら』では「開拓者」がキーワードの一つ。0から道を耕していった彼らの功績が、まるで神様の所業かのように北海道の人々に浸透している。でも開拓者だけが偉いのか?開拓者の意思を継ぎ、土地を守っていこうとする後に続く人たちも同じくらい凄いのではないか?と、過剰な“開拓者信仰”にモヤっとする場面もあったり。

しかし今回!誰もがキーパーソンだと思っていたおんじではなく、前に出たのは開拓者たちの後に続く2世・3世のプライドを見せた菊介!今朝は“菊介の乱”と言っても良いでしょう。「おやっさん。もう、わしらの出る幕でないですね。」と微笑む悠吉とおんじにもグッときた。

 

 

今回の目玉は何と言っても、TEAM NACSのリーダー・森崎博之!不自然すぎるここまで騒ぎを大きくされては、リーダーである私が矢面に立つしかないでしょう」の台詞は、制作側の遊び心なのだろう(不自然すぎるけど)。同じメンバーの戸次重幸・音尾琢真からやいのやいのと言われ、中でも菊介の「それでもあんたは道産子か!」は突然の言いがかりすぎて笑った。全く関係ないけれど、こうなったらヤスケン演じる雪之介がいてほしかった。菓子屋だけど。

 

ところで帯広に飛ばされた移動になったノブさんは元気だろうか……。ノブさん、私はTwitterを凍結されても元気です(早く復活して!!)

【なつぞら】110話の(私的)あらすじと感想~なつよ、尺は足りるのか⁉~ - あすなこ白書

 

これを書いたのが、つい昨日のこと。気付いたらノブさんが登場していた。思わず「ノブさん!」となつが声をかけるものの、仕事中だからと視線だけ送ったノブさん、公私混同をきちんと分けるタイプの男でマジ推せる。

昨日は「尺は大丈夫か?」としゃしゃってしまったが、今となっては尺が足りる気しかしない。

【なつぞら】110話の(私的)あらすじと感想~なつよ、尺は足りるのか⁉~

どうも、明日菜子です。ブログを書くのは三ヶ月以上ぶりになります。

 

昨日Twitterアカウント(@asunako_9)が凍結しました。明日菜子アカウント(ドラマ感想)を開設してから約2年半、ツイッタ歴自体は9年以上になりますが、こ、こんなこと初めて……。昨日月曜日はドラマを珍しくリアタイせず、大好きなお店でマスターと2期ぶりにドラマ談義を交わしておりました。そのお店自体が名作『隣の家族は青く見える』のロケに使われていた場所で、となかぞ・わたさくファンにとっての“聖地”でもあります。

 

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http://shotobase.com/

 

月曜から飲んでま〜す!ドラマ談義してま〜す!と呟いて、すぐ凍結。なぜ……?!間違いなく2019年ショックだった出来事TOP5に入る。

 

ちなみに、飲みにきたぜ〜以前のツイートは「リア友にまでTwitterのこと言われてるけど、なんで私が四六時中Twitterしてる前提で話すん?笑笑(要約)」だった気が。……それか?ごめんなさい、寝てるとき以外はTwitterしてます。あとはドラマの感想と……「#ドラクエ映画 で検索するたびに、実写版デビルマンが見たくなる摩訶不思議現象が起きている」ってツイートしたくらいかな。恐らく一時的なトラブルだとは思いますが、Twitterは繋がりの場でもあり、私の日々の積み重ねでもあるので、一刻も早く元に戻ってほしいマジで。実写版デビルマンも必ず履修するから……。

 

メインツールのTwitterが遮断されて絶望的な気持ちになりましたが、逆にこれは放置していたブログを書くチャンスだとも思いました(でも早く戻ってくれ)。

 

私はTwitterで各ドラマの感想(今期は16-18本+朝ドラ&大河)を書いています。その中でも毎日(正確に言うと週6)必ずツイートしているのが、朝ドラ『なつぞら』感想。雨が降っても体調が悪くても二日酔いでも特に言うことがなくても呟いてきた朝ドラ感想ツイートを、凍結ごときで止めるわけにはいきません!!というわけでTwitterが復活するまで、ブログにて感想をつらつら書きます。

 

www.nhk.or.jp

 

110話「なつよ、開拓者の郷へ」

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前回のお話(by明日菜子)

坂場からのプロポーズに応えたなつ。二人は、なつの故郷・北海道十勝に来ていた。父・剛男は農協の専務に就任し、夕見子は農協に就職。農業の新しい可能性を探すべく、海外視察にも同行したらしい。柴田家は皆健在で、照男の息子・地平や末っ子の明美もすっかり大きくなっていた。結婚の挨拶は滞りなく(?)終了。会社を辞めた坂場を不安に思うものの、「なつが決めた人ならば」と二人の結婚を祝福した。

 

 

「雪月」にて北海道メンツが大集合!

坂場となつは、帯広の「雪月」へ結婚の挨拶に行く。そこには役者を辞め、菓子職人として邁進する雪次郎の姿があった。「俺がいなくても東京は回るんだな」と寂し気な様子を見せた雪次郎だが、本人曰く菓子職人の方が合うらしい。雪之介や妙子、そしてとよ婆も皆健在。とよ婆は雪之介に支えられながら登場したものの、「柴田の爺さんに(坂場は)殺されなかったかい?」と口の悪さは相変わらずだった。

雪月一家と会話に花を咲かせていたところに、高校時代の恩師・倉田先生が登場!興行的には成功と言えずに終わった『神をつかんだ少年クリフ』を絶賛した。そこへ夫婦となった番長&よっちゃんも登場!よっちゃんは第三子を妊娠中で、天陽家族にも男の子がいると言う。

 

夕見子の開拓者精神が目を覚ます!

農協に勤めている夕見子は、田辺組合長のもとで酪農家たち主体の乳製品工場の建設に奮闘している。よっちゃん家の牧場を継いだ番長曰く、北海道の酪農家は8~9割が赤字経営で苦しんでいるらしい。田辺組合長は、企業を介さずに酪農家自らが乳製品を消費者に届ける「酪農王国」を目指していた。

ところが工場建設に国からの横やりが入る。「十勝全域を国の集約酪農地域に指定する」という文章が届いたのだ。集約酪農地域に指定されると国の補助金を受けることはできるが、独立した乳製品工場を建てることが出来ない。たった一つ残された道は、工場新設の届け出を明日の午前中までに役所へ出すこと。そのためには、組合長会議で一刻も早く決定を下さねばならない。酪農家の一致団結を見せるため、夕見子は泰樹に会議へ出席するよう願い出る。人が大勢いた方がいいからと、なぜかなつと坂場も会議に出席することになった。

 

***

 

やっぱり楽しい北海道編!坂場となつの結婚で一波乱あるかと思いきや、まさかの十勝酪農家・独立編へ……。話が壮大すぎる。会社を辞めた坂場はまだしも、なつの仕事は大丈夫なのだろうか。

変な男にひっかかって結局実家に帰った夕見子が腐ることなく、自分の道を突き進んでる姿は誇らしい。柴田牧場の面々だけではなく、雪月一家が健在なことも嬉しかった。とよ婆の老いは目に見えてわかったけど(そこを自然に表現する高畑淳子が素晴らしい)、「そしたら今は無職かい?」「それでよく来たねえ」と言葉のキレは鈍っちゃいない。

 

ヒロインの一挙一動に声を荒げたくない……のだけど。どうしてなつはこんなにも擦れてしまったのか。どうも視聴者に嫌われるように作られているとしか思えない。(これが“朝ドラ鉄板の国民から愛される清楚系ヒロイン”へのアンチテーゼなのだとしても、少々やりすぎだと思う)

 

富士子「(仕事に一生懸命な)おかげで、夕見子もなかなか結婚の事を考えてくれないんだわ」

 

なつ「ごめんね、夕見。夕見より先にして」

 

夕見子「大丈夫、全然羨ましくないから」

 

鼻から紅茶豆乳が出ると思った。爽やかな朝に言わせる台詞ではないと思います(アラサーOL/東京在住)なぜこんなにも“嫌われ”に向かっているのか謎。ひたすら謎なのである。

しかし、この辛辣モーニングトークのおかげでフラグが立った。「なかなか結婚を考えてくれないと親を悩ませる夕見子」×「グズグズしないで早く相手を探せと周りから言われる雪次郎」である。なつ×坂場と同じく、行く末を見守っていきたい。

 

ところで帯広に飛ばされた移動になったノブさんは元気だろうか……。ノブさん、私はTwitterを凍結されても元気です(早く復活して!!)

2019春ドラマ初回感想④ミストレス~集団左遷!!

\みんな~~!ドラマ見てる~!?/

 

どうも、明日菜子です。今回が春ドラマシリーズの初回感想ラストになります。

「ドラマは最初から見た方がおもしろい」常々そう思っている暇な私が、各局の新ドラマの初回感想(大事なことなので太字)を足早にお届けします。放送後一週間はTVer(https://tver.jp/)などの配信サービスで無料配信を行っているので、気になる作品はぜひチェックして見てください!

 

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「○○見てますか?」と聞いてくださる方がいるので、まとめてみました

★5がMAX。★3で「時間があるなら見てもいいと思う」「可もなく不可もない」。

 

***

 

『ミストレス~女たちの秘密~』ーNHK/金曜22時ー

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英国ドラマを原作に、秘密を抱える4人の女性が「幸せな愛」を追い求める姿を描く。医師の香織(長谷川京子)は、不倫関係だった恋人が自殺し、恋人の息子・貴志(杉野遥亮)から疑いの目を向けられていた。一方で、香織の友人である友美(水野美紀)、冴子(玄理)、樹里(大政絢)も、それぞれ問題を抱えていた。(ザテレビジョンより引用・以下同)

www.nhk.or.jp

初回満足度:★★

 

 道ならぬ恋の終わりを迎えた長谷川京子、少し怪しげな男に心惹かれる水野美紀、愛する夫との関係に悩む玄里、自由奔放な恋愛を楽しむ大政絢。このメンツが面白くないわけがない!と放送前から期待していたので、サラっとした初回に少し肩透かし。嵐の前の静けさだと思いたい。

 

 

『家政夫のミタゾノ』ーテレビ朝日/金曜23時15分―

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松岡昌宏扮する女装した家政夫・三田園の活躍を描く第3弾。むすび家政婦紹介所の営業を再開した頼子(余貴美子)は、三田園を呼び戻し自身のおいである見習い家政夫・光(伊野尾慧)の教育係に任命。三田園は光ともう一人の新人・萌(川栄李奈)と共に、飲食業界のドン・丹波大和田伸也)邸の謎を暴く。

www.tv-asahi.co.jp

初回満足度:★★★★

 

話の内容はよく分からないけれど、なぜか面白い。テレ朝深夜枠の真骨頂だと思います。物語は超カオスなのに、テンポも良く、構成や起承転結がしっかりしているのがにくい!しっかりしているからこそ嫌いになれない!サードシーズンとなる今作から見ても大丈夫。ミタゾノさんを見るときは、何も考えず、ただただ作品をお楽しみください。

 

 

『俺のスカート、どこ行った?』ー日本テレビ/土曜22時―

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古田新太主演の学園エンターテインメント。新学期を迎えた豪林館学園高校2年3組に新しい担任教師が赴任する。始業式に現れたその教師は、ゲイで女装家の原田(古田)だった。教師らしからぬ言動でマイペースを貫く原田に、長井(松下奈緒)ら周囲の教師は困惑する。その後、最初のホームルームが始まる。

www.ntv.co.jp

初回満足度:★★★.5

 

第一話しか放送されていませんが、日テレプライム枠では一番でしょう!

定番尽くしの学園ドラマに、トレンドをうまく取り入れていました。主人公の設定もさることながら、物事の捉え方や考え方、生徒への寄り添い方も“今っぽい”。ポカリスエットのCMを見た時のようなエモさを感じた初回でした。主人公の原田を演じる古田新太も良い!何を考えているか全く読めない顔立ちが、何とも、何とも言えませぬ。このまま突っ走ってくれますように!

 

 

腐女子、うっかりゲイに告る』ーNHK/土曜22時―

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浅原ナオトの小説を原作にした青春群像劇。高校生の純(金子大地)は、クラスメートの三浦(藤野涼子)がBL本を買っているところを目撃するが、「みんなには黙っていて」と懇願される。実は純も、ゲイで男性の恋人がいることを周囲に隠していた。そんな中、純は、三浦にBLイベントと水族館のデートに誘われる。

www.nhk.or.jp

 初回満足度:★★★★

 

小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』のドラマ化。原作未読ですが、軽やかさを感じるドラマ版のタイトルがとても良いなぁ。

ゲイの純と腐女子の三浦、クラスメイト二人の共通点は「擬態」。二人がもう少し大人になれば、きっと物事の受け止め方も変わって、もう少し楽に生きれるんじゃないか。この時期特有の息苦しさや焦燥感で悩む二人の様子が色濃く出ていて、噛めば噛むほどに味が出るような作品です。

見つめられるとドキッとするような金子大地と、ぽわわ~んとして真っすぐな藤野涼子の対比も面白い。QUEENの名曲と共に、二人の今後をそっと見守りたい。

 

集団左遷!!』ーTBS/日曜21時―

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廃店が決まっている銀行支店の支店長になった主人公・片岡洋(福山雅治)が、リストラ寸前の社員たちと巨大組織に立ち向かう姿を描く。支店長として初出勤した片岡は、つかみどころのない副支店長・真山(香川照之)に困惑する。そんな中、支店長枠で高額の融資をしていた顧客が夜逃げするという事態が起きる。

www.tbs.co.jp

 初回満足度:★★

池井戸潤かと思いきや、池井戸潤原作ではない今作。日曜劇場プライドに懸けて一定のクオリティは保つと思うけど、同じビジネスドラマならばテレ東の『スパイラル』の方が面白かった。頑張ってきた主人公が、会社に「頑張るな」と釘を刺され、それでもあきらめずに頑張ろうと決めた第一話。エレファントカシマシの主題歌と福山雅治が、驚くほどにミスマッチ。

 

 

『頭に来てもアホとは戦うな』ー日本テレビ/月曜24時59分―

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 75万部を突破したビジネス書を知念侑李主演でドラマ化。ケンブリッジ大学を首席で卒業した小太郎(知念)は、野望を抱いて老舗おもちゃ会社に入社。入社早々、小太郎は社内の新規おもちゃ企画コンペに参加するべくやる気に燃える。だが、上司の片岡(東幹久)は“熱血アホ”で小太郎は片岡に振り回されてしまう。

www.ntv.co.jp

初回満足度:★.5

 

世に蔓延るアホたちとどのようにして渡り合っていくのか。ビジネス書原作のハウトゥードラマのようです。ジャニーズが好きな人しか見ない枠だろうに、なぜターゲット層とかけ離れた題材を持ってくるのか、謎!

主演の知念侑李の可愛さだけで言えば★無限大。内容はいつもの「シンドラクオリティ」。ゆるく見れるというよりも、トンチキな部類に入ります。知念くんが好きな方は見ればいいかも。私は見ます。

 

***

 2019春期は、各局1つは面白そうな作品があって良かった!(当社比)各作品の各話感想はTwitterで呟いております。(デジタルタトゥーの初回感想もTwitterで!)

みなさま、今期も素敵なドラマライフを!

 

 ※あらすじはhttps://thetv.jp/より引用させていただきました

 

asunako-hakusho.hatenablog.com

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

asunako-hakusho.hatenablog.com

2019春ドラマ初回感想③スパイラル~わたし、定時で帰ります

\みんな~~!ドラマ見てる~!?/

 

どうも、明日菜子です。春はこのテンションで参ります。

「ドラマは最初から見た方がおもしろい」常々そう思っている暇な私が、各局の新ドラマの初回感想(大事なことなので太字)を足早にお届けします。放送後一週間はTVer(https://tver.jp/)などの配信サービスで無料配信を行っているので、気になる作品はぜひチェックして見てください!

 

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「○○見てますか?」と聞いてくださる方がいるので、まとめてみました

★5がMAX。★3で「時間があるなら見てもいいと思う」「可もなく不可もない」です。

 

***

 

『スパイラル~町工場の奇跡~』ーテレビ東京/月曜22時ー

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企業再生家・芝野(玉木宏)が倒産危機の町工場を立て直していく軌跡を描く。ある日、芝野の元にマジテックの創業者・藤村(平泉成)の訃報が届く。芝野にとって藤村は、多くのことを教えてもらった恩人だった。通夜に駆け付けた芝野は、藤村の娘・浅子(貫地谷しほり)からマジテックを畳むことを打ち明けられる。(ザテレビジョンより引用・以下同)

www.tv-tokyo.co.jp


初回満足度:★★.5

  

『ハゲタカ』シリーズのスピンオフ作品です。なるほど、納得の既視感。深夜枠はあんなにエッジが効いているのに、なぜか、なぜかドラマBiz(この枠)のテレ東は妙に地味……!作中に漂うレトロな匂いも相まって、昔学校で見た教材ビデオを思い出します。

骨組みはしっかりしてそうなので、ビジネスドラマがお好きな方はぜひ。「ああ、これこれ」と言いたくなるようなTHE鉄板キャストが迎えてくれます。

 

 

パーフェクトワールド』ーフジテレビ/火曜21時―

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車椅子に乗る建築士・樹(松坂桃李)と、同級生・つぐみ(山本美月)の純粋な恋模様を描く。渡辺設計事務所で働く樹は、取引先との飲み会でつぐみと偶然再会する。つぐみは高校時代に片思いしていた樹を前に、心をときめかすが、車椅子に乗る樹の姿にショックを受ける。

www.ktv.jp

初回満足度:★★★★.5

 

 実写映画が公開されたのが、2018年の11月。なぜこんなにも早くドラマ化してしまうのか。そう思っていた時期が私にもありました。脚本担当が中谷まゆみ氏と知り、放送前から楽しみにしていた作品の一つです。

 

 

贔屓目なしに見て、いやあるかもしれないけど、「導入」としての役割をきちんと果たしたすんばらしい初回でした!車椅子利用者は決して珍しくない世の中ですが、私たちが知っていることはあまりにも少ない。健常者から見ると「なんで?」「おかしくない?」と感じる“理不尽”が、当事者にとっては当たり前なんですよね。無知こそが罪なのではないか。いろいろ考えさせられました、山本美月のようにね。あの1時間だけは山本美月でした、私。

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松坂桃李と私(※イメージ)

 

「いつかこのドラマがただのありふれたラブストーリーになりますように」

 

作品を彩るキャッチコピーにも胸を打つ。「脚本の中谷さんが描きたいもの」と「作品が伝えたいメッセージ」が合致し、上質な仕上がりになっています。脚本に呼応した松坂桃李×山本美月のペアも素晴らしかった。

懸念は一つ、視聴率だけ。いつのことからか、関テレ枠は視聴率がハチャメチャに悪いんだ!!作品のクオリティに関わらず、視聴率がハチャメチャに悪いんだ!!

……数字を買収できる方法をご存知の方がいましたら、ぜひご一報ください。

 

 

『わたし、定時で帰ります』ーTBS/火曜22時―

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残業ゼロ・定時退社がモットーのOL・東山結衣(吉高由里子)が、現代の働き方に立ち向かう姿を描く。WEB制作会社でディレクターとして働く結衣の部署に、新部長の福永(ユースケ・サンタマリア)と、副部長として結衣の元婚約者の晃太郎(向井理)が赴任してくる。

 

www.tbs.co.jp

初回満足度:★★★★.5

 

 先述した『パーフェクトワールド』の余韻に浸っていたところ、続いての火曜22時枠も思いの外おもしろくて腰抜かしました。

そもそも思っていた話と全く違った。公式サイトや事前特集を見ていた私は、“何が何でも定時で絶対帰るマンの吉高由里子vs労基法スレスレの志願社畜のような、モンスター同士の対決を描くお仕事ドラマだと思っていたんですよ。『エイリアンvsプレデター』や『貞子vs伽椰子』みたいな(どちらも見たことないけど。

 

いざ本編を見てみると、吉高由里子演じる結衣は「仕事は効率良く終わらせて基本定時退社、応援申請があれば残業する」とのこと。めちゃくちゃ真っ当な人だった。サッパリとした性格も好感が持てるし、かといって完全無欠の出木杉くんではないので、感情移入もしやすい。モンスターどころか、とても感じの良いイマドキのヒロインでした。

 

主人公の設定だけではなく、フィクションとリアリティのバランスも絶妙なのです。結衣と共に働く「株式会社ネットヒーローズ」の社員はモンスター揃いで、とてもオーバーに描かれています。ここまで酷い人いないっつーの!ありえないっつーの!設定で視聴者の興味を引きつつ、最後は「あれ、この人の気持ち分かるかも」と思わせるようなリアリティをうまーく入れている。あらゆるテクニックを感じた初回でした。偶然ではないことを願いたい!

 

 

 ***

次回は日曜日のTBSドラマ『集団左遷!!』放送後に更新予定ですー!

 

 ※あらすじはhttps://thetv.jp/より引用させていただきました

 

asunako-hakusho.hatenablog.com

 

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2019春ドラマ初回感想②白衣の戦士!~あなたの番です

\みんな~~!ドラマ見てる~!?/

 

どうも、明日菜子です。前回と同じテンションで参ります。

「ドラマは最初から見た方がおもしろい」常々そう思っている暇な私が、各局の新ドラマの初回感想(大事なことなので太字)を足早にお届けします。放送後一週間はTVer(https://tver.jp/)などの配信サービスで無料配信を行っているので、気になる作品はぜひチェックして見てください!

 

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「○○見てますか?」と聞いてくださる方がいるので、まとめてみました

★5がMAX。★3で「時間があるなら見てもいいと思う」「可もなく不可もない」です。

 

***

 

『白衣の戦士!』ー日本テレビ/水曜22時ー

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立花はるか(中条)は四季総合病院・外科病棟に勤める“元ヤン”新米ナース。度胸と根性は人一倍だが、やる気が空回りしがちで、指導係の三原夏美(水川)から叱られてばかりの毎日を送っている。そんな中、はるかは腸閉塞で入院中の高校生・潤也(鈴木仁)を担当することに。だが、問題行動ばかり起こす潤也にはるかは憤慨し、衝突してしまう。(ザテレビジョンより引用・以下同)

www.ntv.co.jp

初回満足度:★

 

水10枠でチープドラマを放送する季節になりました。

 

始まる前から覚悟はしていたものの、想像の遥か上をいく仕上がり。ドジっ子ナースのお仕事奮闘コメディ!というよりも、お仕事奮闘コント☆です。むしろコントの方が話の繋がりが見えるかも。 中条あやみがあの長い手足をフルに活かして全力で芝居をすればするほど、空回っているように感じて辛い……!主人公の元ヤン設定も古い、古い通り越して死語!原宿でタピオカ飲んでる子たち、「元ヤン」って言葉知ってる?大丈夫?言いたいことはハッキリ言う、わき目も降らず突っ走る主人公にイマドキでぴったりな言葉が他になかったのか。相棒で先輩ナース・水川あさみの“34歳崖っぷち婚活女子”設定も、な、なかなか。元ヤン設定の主人公のアラームがファンキーモンキーベイビーなことは1000000000歩譲ってわかるけど、水川あさみの着うたがDEPARTURESなのはどうなん……?その携帯、FOMAなん?

 

私のようにああだこうだと言いたい方は、トライしてみるのもあり。水川あさみを始め、作品を支える役者は間違いない顔ぶれ。役者の力量に見合った内容にしてほしい。

 

 

『癒されたい男』ーテレビ東京/水曜1時35分―

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中年サラリーマン・秋山(鈴木浩介)が街で出会った女性たちに癒やしを求め、ちょっとエッチな妄想を繰り広げる姿を描く。上司と部下の板挟みに遭いストレスを抱えていた秋山は、お気に入りのコンビニへ。そこには色白の美人店員・色白プニ子(窪真理)と昭和系団地妻・人妻ムレ子(森レイ子)がいた。(ザテレビジョンより引用・以下同)

www.tv-tokyo.co.jp

初回満足度:★.5

 

うーん、私は受け付けなかった。先述した視聴予定リストに入っている作品は何が何でも脱落しないと心に決めていましたが、悔しいけれど離脱しようと考えている。

 

ハッシュタグで検索すると「面白い」と呟いてる人が多く、その方々の気持ちは理解できる。テレ東のおじさんドラマはやっぱり面白いし、意味のない感じとか、アングラな世界観とか、心惹きつけられる人もいるでしょう。私も役者・鈴木浩介は大好きだし、彼がマイペースな部下(壇ノ浦くんと桶狭間さん)に翻弄され、自己中な上司にため息をつく姿は面白い。

 

でも内容は無理だった。仕事の息抜きの為に近所のコンビニに赴き、名も知らぬ美人店員にあだ名をつけ、“癒し”という名のエロを求める。人妻ムレ子はどうなのさ。女性軽視だとか、そんなことは思わない。その身勝手さを気持ち悪いと感じてしまった、それだけ。

 

 

ストロベリーナイト・サーガ』ーフジテレビ/木曜22時―

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若くして警部補に昇任した姫川(二階堂ふみ)が率いる“姫川班”に、謹厳実直な刑事・菊田(亀梨和也)が異動してくる。そんな中、危険な寄生アメーバの繁殖が原因で遊泳禁止となっているため池付近で、ブルーシートに包まれた変死体が発見される。死体は喉元を鮮やかに切られており、これが致命傷だった。姫川は、最近このアメーバに感染した死亡者を探り出し、別の犠牲者がまだ池に沈んでいると推測。水中捜査を行うと、読み通り切創が酷似した遺体が発見される。

www.fujitv.co.jp


初回満足度:★★★

 

姫川と雪平(アンフェア)の違いさえよくわかっていない初見組の私。「へぇ~ストロベリーナイトってこんな話なんだぁ~」と思いながら見た二時間でした。

 前回のキャストに思い入れがない分、こんなものかとフラットな気持ちで見れる。折り返し地点からグッと面白くなったので★3つにしたけれど、展開が早すぎて事件の概要自体はあまり分からず。二階堂ふみは早口でも滑舌良いし台詞聞き取りやすいなぁ~と思っていたら、二階堂ふみが話している内容はさっぱり入ってきませんでした。前作ファンの方はさぞ胸中複雑膝栗毛のことでしょう。なぜリメイクをしたのか、その意義を見いだせるような今後を期待したい。グロい内容があまり得意ではないので、今後も指の隙間から見ます。化けた山口まゆちゃんは凄かった……!

 

 

『インハンド』ーTBS/金曜22時ー

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科学・医療機関で起きる問題に対処するチーム「内閣官房サイエンス・メディカル対策室」に告発状が届く。それは、ある病院で死んだ複数の心筋梗塞の患者に、日本では珍しい感染症シャーガス病”の疑いがあるというものだった。同室勤務のエリート官僚・牧野(菜々緒)は真相に迫るべく、紐倉を訪ねる。牧野に協力することにした紐倉は、患者を処置した医師・高家濱田岳)に会う。

www.tbs.co.jp

初回満足度:★★★★(初回だけでいうと3.5だけど期待を込めての4)

 

人類のキセキこと山下智久、新たなハマり役に出会う。

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空前絶後の超絶孤高の寄生虫学者!生物を愛し、生物に愛された男・紐倉が今作の山P。見る者すべてを虜にする山P、紐倉のようなトリッキーな役もハマっちゃうのよね。凡人良い人・濱田岳との相性もとても良いです。雰囲気はアンナチュラルみを感じるけど、内容が少々マニアック。マイナーな題材をいかに分かりやすく、面白く視聴者に伝えるかが今作の肝になりそう。原作漫画をチラッと見た限りでは上手く構築出来ている気がしたので、今後の盛り上がりに期待!

 

 

 『東京独身男子』ーテレビ朝日/土曜23時15分ー

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高橋一生演じる、“あえて結婚しない男性=AK男子” の太郎を中心にアラフォー男性たちの恋愛模様を描く。結婚せず、あえて独身を謳歌する友達同士の太郎、三好(斎藤工)、岩倉(滝藤賢一)。いつものように太郎の家に集まる三人は、太郎の元恋人の舞衣(高橋メアリージュン)が海外から帰国したことを知る。

www.tv-asahi.co.jp

初回満足度:★★

 

おっさんずラブの如く流行語大賞を狙っているかもしれないキーワード、「AK(あえて結婚しない)男子」。独身を謳歌する(コリドーや港区にいそうな)ハイスぺ男子たちの話…と思いきや、高橋一生は元カノと結婚したいし、滝藤賢一は父親の介護をキッカケに結婚を意識し始めているしで、どんな方向性なのかやや不明。バツイチの斎藤工だけが唯一のAK男子と言える。

救いは、ハイスぺ男子三人が意外にも“嫌な奴”ではないこと。イタイけど嫌な奴ではない。テンポも良くサクサクと見れるので、あとは内容が伴ってくれることを期待したい。

 

 

 『あなたの番です』ー日本テレビ/日曜22時30分ー

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あるマンションの周囲で次々と人が亡くなっていく“交換殺人”ミステリー。新婚の菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)は、あるマンションに引っ越したことから運命が変わっていく。住民会に参加した菜奈は、なぜか“殺したい人間”の名前を紙に書くことに。 

www.ntv.co.jp

初回満足度:★.5

 

うーん、個人的には好きじゃない不穏な雰囲気……!過激な内容が先行しがちで、登場人物や台詞に全くリアリティが感じられないことも、終始モゴモゴしてしまった。突如ミステリーに目覚めた中二が自信満々に書いた小説のような仕上がり。同じ秋元康原案でも「愛してたって、秘密はある」はまだマシだったような……!(最終回最悪だったけど)

話がサクサクと進み、ダレる気配がしないのは救いかも。日テレ日曜ドラマの本来の姿な気もします。

 

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次回は火曜日のTBSドラマ『私、定時で帰ります』放送後に更新予定ですー!

 

 ※あらすじはhttps://thetv.jp/より引用させていただきました

 

asunako-hakusho.hatenablog.com

2019春ドラマ初回感想①きのう何食べた?~ラジエーションハウス

\みんな~~!ドラマ見てる~!?/

 

どうも、明日菜子です。初回感想のブログはどんなテンションで書けばいいのだろう、迷いに迷って今期はこんなテイストでいってみます。季節はすっかり春。某冬ドラマの感想が下書きにあるにも関わらず、新ドラマが始まってしまいました。

「ドラマは最初から見た方がおもしろい」常々そう思っている暇な私が、各局の新ドラマの初回感想(大事なことなので太字)を足早にお届けします。放送後一週間はTVer(https://tver.jp/)などの配信サービスで無料配信を行っているので、気になる作品はぜひチェックして見てください!

 

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『向かいのバズる家族』ー日本テレビ/木曜23時59分ー

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SNS内に別人格を持つことから、SNSに翻弄(ほんろう)される姿を描く家族の物語。主人公のカフェ店長・篝あかり(内田理央)の「表の顔」は人当たりがいい明るい女の子だが、SNS上では誰にも言えない「裏の顔」を持っている。あかりや家族がそれぞれSNS上で“バズって”いくことで、平穏な家族に異変が起こっていく。(ザテレビジョンより引用・以下同)

www.ytv.co.jp

初回満足度:★★.5

 

カフェ店主のだーりおは趣味が風刺ユーチューバー、父のTKO木下は炎上必須の陳腐な実写ドラマを作り、母の高岡早紀は趣味の料理動画が思いがけない胸チラで再生数が少し伸び、弟はネットで正論振りかざす…そんな困った家族のお話。

日テレ木曜深夜枠の中では面白い方だけど、終盤はダレたかな。一時間が長かった。SNSや承認欲求などの胸がザワザワする類が好きな人、3Aを楽しめていた人は面白いと感じるかも。

 

きのう何食べた?』ーテレビ東京/金曜0時12分―

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 原作は、よしながふみの同名漫画。弁護士・史朗(西島秀俊)と美容師・賢二(内野聖陽)の男性カップルの日常を、毎日の食事を中心に描く。史朗は、同性愛者であることを職場で明かしていないが、一方の賢二は常連客にまで話をしていることが判明。偏見を持たれることを嫌う史朗は、賢二に激怒する。

www.tv-tokyo.co.jp

初回満足度:★★★★★

 

「なぜ実写化しないのか」と各方面から声が上がっていた、よしながふみの漫画がついにテレビドラマ化!グルメとニッチなドラマを作らせたら天下一品なテレビ東京が制作に踏み切り、初回から絶賛されております。

特筆すべきは、内野聖陽演じるケンジの再現度。ネット上で長期化していた「何食べを実写化するならキャストは誰がいい?」論争に、一つの正解を出したと断言できるほどのジャストミートキャスティング…!!対して西島秀俊演じるシロさんは、見た目だけで言えばシロさんではない。「弁護士で年齢の割に若く見えるイケオジ」を演じるならば当てはまる人は沢山いるけど、ここに「シロさん」という固有名詞が付くと、難易度がグググッと上がります。何でかって?そこは上手く説明できないから原作を読んでくれ…!見た目は西島さんだけれども、西島シロさんもナイスキャスティング。逆にそこがいい。現実世界にシロさんが存在したら、こんな感じの人なんだろうなぁと思わせてくれます。

LGBTをテーマにした作品も増え始めた今日この頃、原作を知らない方の中には「またそういう系か」と思う方もいるでしょう。でも今作のメインテーマは「食」。生活に欠かすことの出来ない「食」を通して、シロさんとケンジの日常を描いているのです。シロさんとケンジの日常には嬉しいこともあるし、厳しい問題にぶつかることもある。彼らのセクシュアリティも厳しい問題の一つに過ぎません。「LGBTに対して問題定義をしている作品なんだ…!」と肩ひじ張らずに、二人の世界にゆるりとおじゃまする感覚で見てほしいです。今期激押し!

 

レシピ本も出るそうな…!原作ファンにとっては待望の一冊です。

公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ~

公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ~

 

 

『ミラーツインズ』ーフジテレビ/土曜23時40分ー

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20年前の誘拐事件によって生き別れた双子の兄弟を描くサイコサスペンス。事件から20年。刑事となった圭吾(藤ヶ谷太輔)は、事件を引きずりながら、行方不明の兄・勇吾(藤ヶ谷・2役)を捜し続けていた。そんな中、殺人未遂事件が発生。被害者・田島(濱津隆之)の証言と犯人のDNAから驚きの事実が浮上する。

www.mirror-twins.com

初回満足度:★★★

 

久々の東海テレビらしさがない東海テレビ枠。内容的には、火9や木10などのプライム枠でも放送できそう。何故かどの作品でもツッコミどころが多い役を演じる渡辺大、藤ヶ谷に突っかかりすぎでは…⁉毎週のキスマイブサイクを楽しみにしている一視聴者から言わせていただくと、圭吾と恋人・里美(倉科カナ)のシーンが結果VTRに見えてしまうことだけが懸念。大丈夫?そのうち一般人のコメント流れたりしない?(画像参照)

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『ラジエーションハウス』ーフジテレビ/月曜21時ー

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レントゲンやCTで患者の病やけがの根源を見つけ出す放射線科を舞台に、窪田正孝が天才放射線技師を演じる。唯織(窪田)は思いを寄せる幼なじみ・杏(本田翼)に再会したい一心で生きてきた。唯織は杏が放射線科医として働く病院に勤め始める。唯織が再会に喜ぶ中、有名な写真家が搬送されてくる。

www.fujitv.co.jp

初回満足度:★★

 

 

リアルタイムで初回放送を迎えたものの、山口紗耶香演じる放射線技師がTHE理想の山口紗耶香でめっちゃ最高ー!と呟いた次のツイートがこれでした。主人公が放射線技師を目指したキッカケと憧れの女の子との出会いを描いた導入が、とてもモタモタしてた。テンポのグダグダ感もさることながら、「放射線技師とは何ぞや」がパンピー視聴者にはイマイチ伝わらない初回でした。患者の人間ドラマ部分もイマイチ。イッセー尾形がゲストだったのに…!

窪田正孝率いる医療チームは、次世代感があってワクワクします。原作は面白いらしいので、是非ともテコ入れを期待したい。「好きな女の子にゴミのような目で見られる不憫な窪田正孝」が好きな方にはおススメです。不憫な窪田正孝、私は好き。

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単発ドラマですが、テレビ朝日の単発SP『離婚なふたり』(4月5日・12日放送)も面白い。TVerで前半を配信中なので是非!

次回は日曜日の日テレドラマ『あなたの番です』放送後に更新予定ですー!

 

 ※あらすじはhttps://thetv.jp/より引用させていただきました

『3年A組』を見た私が、なんかモヤモヤした理由(ネタバレ)

結論から言おう。私にこの作品は合わなかった。そもそも“学生”の称号を随分前に失ったアラサーの私が、若年層向けの今作を「合わなかった」と言うこと自体、お門違いな話かもしれない。しかしなぜ合わなかったのか、その理由を自分で把握しておきたいと思った。

 

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あらすじをサクッと話す。卒業式を10日後に控える魁皇高校で、事件は起こった。「今から皆さんは人質です」美術教師・柊一颯は、自分が受け持つ3年A組の生徒を人質に教室へと立てこもる。柊の目的は一つ、「半年前に亡くなった3年A組の生徒・景山澪奈が自殺した真相を明かすこと」だ。水泳部所属の澪奈はオリンピックの代表候補にも選ばばれた有名選手で、魁皇高校のスターだった。しかしネットに上がったドーピング疑惑の動画(実際はフェイク動画)を機に、多くの誹謗中傷を受けるようになった澪奈は自らの命を絶ってしまう。

「景山澪奈はなぜ死を選んだのか」3年A組の生徒や魁皇高校の教師、警察、そしてSNSを通じて日本中の人々へ問いかけるのだ。


サイコパスな教師VS生徒」は決して珍しい構図ではないが、お茶の間の視聴欲を掻き立ててはいた。日曜の遅めの時間帯ながら視聴率は好調で、各メディアは「テレビ離れした若者が夢中になる作品!」など概ね絶賛した内容の記事を書いた。しかし、私自身は日テレがよく口にしていた「ゾクゾク」とは違った意味での「ゾクゾク」を感じながら、この作品を終始見ていたのである。

 

 
全10話の今作は、1~5話を「第一部」、6~8話を「第二部」、9~10話を「最終章」と銘打った。作品の時間軸は基本1話=1日で、1話ごとに柊一颯が課題(質問)を出す。生徒たちは澪奈の死について改めて考え、一つの答えを導き出すのだが、大体その答えは(柊の中で)間違っていて高確率で柊に説教をされる。「俺が出す質問に答えられなければ、お前らを殺す…(ニヤリ)」的な台詞はサイコパス教師の口癖のようなもので、御多分に漏れず柊も宣言し、第1話で早くも一人の男子生徒が犠牲になった。

と思ったのも束の間、その男子生徒は生きていた。ナイフでグサッと刺されたかと思いきや、普通に生きていのだ。クラスメイトと再会を果たした彼は「先生に協力してほしい」と訴えかける。柊は私利私欲の為ではなく、誰よりも生徒のことを思って今回の凄惨な事件を起こしたのだと……。柊に対する目が変わり始めた生徒たちとは裏腹に、「サイコパスだと思っていた教師が実は良い人」という設定は私の熱を急速に冷ましていった。しかも柊は余命幾許の末期癌らしい。柊はサイコパス教師ではなく、自分の残り少ない命を懸けて愛する生徒たちに魂の授業を行うイケメン教師だったというわけだ。め、めちゃくちゃ良い人じゃん……。

 

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3年A組-今から皆さんは、人質です- - Wikipedia

 

柊が“良い人”かはさておき、魂の授業は毎回白熱した(柊は毎回「“俺”の授業を始める、礼」で無理難題な授業を始めるのだが、個人的にはこの号令もスーパーウルトラドチャクソに寒かった)。柊演じる菅田将暉はスタイリッシュだが、授業内容自体はとことんベーシックだ。熱弁する柊の姿を見て、ふと武田鉄矢が頭を過る。柊一颯は平成最後の金八先生、いや菅田将暉依代を借りた武田鉄矢なのでは?

柊の教えについては、図の右側を見てほしい(どこぞの誰かが編集したものだが、まとめ方が素晴らしい)内容の問題か、それとも大人になったからか。学生時代、金八先生の言葉に多少なりとも感銘を受けた私が柊一颯の言葉に心を動かされることはなかった。

 

「合わない理由を把握したい」と言いつつも、私の中で答えは既に出ている。全体に漂う茶番臭、シリアスな雰囲気をぶち壊すような蛇足な演出。生徒が事件に巻き込まれているにも関わらず、呑気に愚痴をこぼす教師のシーンは吐き気がした。「教師VS生徒」の構図は早々に崩れたが、必要以上に生徒たちを脅かし続けた柊のやり方も理解できない。必要性を感じない特撮の流れも、脚本家のエゴとしか思えなかった。

 

 

しかし、一番の理由はこれな気がする。

「フェイク動画を撮影したのは誰か?」「フェイク動画を拡散したのは誰か?」「フェイク動画の作成依頼をしたのは誰か?」柊からの質問が事細かすぎて「あれ、結局なにが一番悪かったんだ?」と我々の頭もいよいよ混乱してきた最終回。「景山澪奈を殺したのはSNS」それが柊一颯が出した答えだった。自覚のない悪意はナイフとなり、誰かを傷つける。言葉一つで人を救うことも殺すことも出来る、と。3Aは、昨今蔓延る間違ったSNSの使い方に警鐘を鳴らしたかったのだ。

 

わかる、わかるよ……!柊一颯の言葉はド正論中のド正論だ。『3年B組金八先生~2019~』があるならば武田鉄矢も同じことを言うはずだし、私が小山内美恵子で脚本を書いたならば似たようなオチをつけるだろう。

でも私は何となく、何となくだけど。3Aと“たびたび問題になっているSNSでの動画”に似たような空気を感じた。今作が誰かを傷つける内容を放送しているわけではないし、視聴者を煽ることは決して悪いことではない。結果的に高視聴率をマークしているし、多くの視聴者を引き付けることによって届けたい層に届いているのだから、ドラマとしては成功だ。再三言うが悪いことではない。悪いことではないが、モヤっとしてしまった。「Let's think」と促す柊に対し「お前もな」と思ったように、作品が伝えたいメッセージと作品そのものが見合っていないように感じたのだ。

 

www.oricon.co.jp

 

しかし3Aが残した功績は多い。これはご機嫌取りではなく紛れも無い事実だからこそ、「お主やりおるな……グヌヌ」な気持ちで書いている。

最終回で記録した15.4%の視聴率は近年中々取れる数字ではないし、しかもこれが日曜の22時30分という遅めの枠なのだからマジ快挙。近年絶滅危惧種となった学園ドラマに挑んでくれたこともドラマオタクとしては大変有難いし、全くテレビを見ていない若年層を3Aがテレビの世界へ引き連れてきてくれたのならばマジ感謝だ。

 

もし3Aを機に「ドラマって面白いじゃん」と思ったヤングがいるならば、是非今後もドラマを見てほしい。『3年A組』より面白いドラマは山ほどある。人の好みは人それぞれだが、それでも自信を持って言おう。『3年A組』よりつまらないドラマは山ほどあるし、『3年A組』より面白いドラマも山ほどあるのだ。

 

 

何よりも、このブログを読んでくれた貴方にマジ感謝。