\みんな~~!ドラマ見てる~!?/
どうも、明日菜子です。春はこのテンションで参ります。
「ドラマは最初から見た方がおもしろい」常々そう思っている暇な私が、各局の新ドラマの初回感想(大事なことなので太字)を足早にお届けします。放送後一週間はTVer(https://tver.jp/)などの配信サービスで無料配信を行っているので、気になる作品はぜひチェックして見てください!
★5がMAX。★3で「時間があるなら見てもいいと思う」「可もなく不可もない」です。
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『スパイラル~町工場の奇跡~』ーテレビ東京/月曜22時ー
企業再生家・芝野(玉木宏)が倒産危機の町工場を立て直していく軌跡を描く。ある日、芝野の元にマジテックの創業者・藤村(平泉成)の訃報が届く。芝野にとって藤村は、多くのことを教えてもらった恩人だった。通夜に駆け付けた芝野は、藤村の娘・浅子(貫地谷しほり)からマジテックを畳むことを打ち明けられる。(ザテレビジョンより引用・以下同)
初回満足度:★★.5
『ハゲタカ』シリーズのスピンオフ作品です。なるほど、納得の既視感。深夜枠はあんなにエッジが効いているのに、なぜか、なぜかドラマBiz(この枠)のテレ東は妙に地味……!作中に漂うレトロな匂いも相まって、昔学校で見た教材ビデオを思い出します。
骨組みはしっかりしてそうなので、ビジネスドラマがお好きな方はぜひ。「ああ、これこれ」と言いたくなるようなTHE鉄板キャストが迎えてくれます。
#スパイラル 初回。無難且つ堅実な内容。私たちが望む貫地谷しほりと國村隼がそこにはいました。真矢みきのカタカナ英語乱用の外資系女社長もジャストフィット!イマドキ感はないかなぁ。話の内容も雰囲気もひと昔前の趣がした。下町ロケット&ハゲタカの何番煎じ感が否めないので差別化を希望!
— 明日菜子 (@asunako_9) 2019年4月17日
『パーフェクトワールド』ーフジテレビ/火曜21時―
車椅子に乗る建築士・樹(松坂桃李)と、同級生・つぐみ(山本美月)の純粋な恋模様を描く。渡辺設計事務所で働く樹は、取引先との飲み会でつぐみと偶然再会する。つぐみは高校時代に片思いしていた樹を前に、心をときめかすが、車椅子に乗る樹の姿にショックを受ける。
初回満足度:★★★★.5
実写映画が公開されたのが、2018年の11月。なぜこんなにも早くドラマ化してしまうのか。そう思っていた時期が私にもありました。脚本担当が中谷まゆみ氏と知り、放送前から楽しみにしていた作品の一つです。
え、もう控えめにいって最高の初回じゃないですか?始まる前から楽しみにしていた作品が久しぶりに初回から当たって私大変興奮しております
— 明日菜子 (@asunako_9) 2019年4月16日
贔屓目なしに見て、いやあるかもしれないけど、「導入」としての役割をきちんと果たしたすんばらしい初回でした!車椅子利用者は決して珍しくない世の中ですが、私たちが知っていることはあまりにも少ない。健常者から見ると「なんで?」「おかしくない?」と感じる“理不尽”が、当事者にとっては当たり前なんですよね。無知こそが罪なのではないか。いろいろ考えさせられました、山本美月のようにね。あの1時間だけは山本美月でした、私。
「いつかこのドラマがただのありふれたラブストーリーになりますように」
作品を彩るキャッチコピーにも胸を打つ。「脚本の中谷さんが描きたいもの」と「作品が伝えたいメッセージ」が合致し、上質な仕上がりになっています。脚本に呼応した松坂桃李×山本美月のペアも素晴らしかった。
懸念は一つ、視聴率だけ。いつのことからか、関テレ枠は視聴率がハチャメチャに悪いんだ!!作品のクオリティに関わらず、視聴率がハチャメチャに悪いんだ!!
……数字を買収できる方法をご存知の方がいましたら、ぜひご一報ください。
#パーフェクトワールド 初回。もう最高。原作もチラ見で映画見ていないけどドラマの初回として最高の仕上がり。車椅子利用者は決して珍しくない世の中だけど、山本美月と同じく車椅子については知らないことばかりだった。私山本美月なのでは?メッセージ性が初回から強い、月9でも良かったのでは…!
— 明日菜子 (@asunako_9) 2019年4月16日
今作の脚本を担当されているのは、日テレの地味スゴ!などを手掛けられた中谷まゆみさん。個人的オススメは『ラスト♡シンデレラ』『隣の家族は青く見える』です。どちらも沼ります!!見てない方は是非!!!! #パーフェクトワールド pic.twitter.com/ofsCnYkF9h
— 明日菜子 (@asunako_9) 2019年4月16日
『わたし、定時で帰ります』ーTBS/火曜22時―
残業ゼロ・定時退社がモットーのOL・東山結衣(吉高由里子)が、現代の働き方に立ち向かう姿を描く。WEB制作会社でディレクターとして働く結衣の部署に、新部長の福永(ユースケ・サンタマリア)と、副部長として結衣の元婚約者の晃太郎(向井理)が赴任してくる。
初回満足度:★★★★.5
先述した『パーフェクトワールド』の余韻に浸っていたところ、続いての火曜22時枠も思いの外おもしろくて腰抜かしました。
そもそも思っていた話と全く違った。公式サイトや事前特集を見ていた私は、“何が何でも定時で絶対帰るマンの吉高由里子vs労基法スレスレの志願社畜”のような、モンスター同士の対決を描くお仕事ドラマだと思っていたんですよ。『エイリアンvsプレデター』や『貞子vs伽椰子』みたいな(どちらも見たことないけど。
いざ本編を見てみると、吉高由里子演じる結衣は「仕事は効率良く終わらせて基本定時退社、応援申請があれば残業する」とのこと。めちゃくちゃ真っ当な人だった。サッパリとした性格も好感が持てるし、かといって完全無欠の出木杉くんではないので、感情移入もしやすい。モンスターどころか、とても感じの良いイマドキのヒロインでした。
主人公の設定だけではなく、フィクションとリアリティのバランスも絶妙なのです。結衣と共に働く「株式会社ネットヒーローズ」の社員はモンスター揃いで、とてもオーバーに描かれています。ここまで酷い人いないっつーの!ありえないっつーの!設定で視聴者の興味を引きつつ、最後は「あれ、この人の気持ち分かるかも」と思わせるようなリアリティをうまーく入れている。あらゆるテクニックを感じた初回でした。偶然ではないことを願いたい!
#わたし定時で帰ります 初回。えー面白かった!想定していた以上に面白い!吉高由里子演じる主人公に欠点がないのが最大の強みかも。モンスター社員の一人、シシド・カフカも好演。弱みを見せるのを恐れ意固地になっていた彼女が柔らかくなった最後が良い。江口のりこと中丸君のカタコトも面白…え?
— 明日菜子 (@asunako_9) 2019年4月16日
お仕事ドラマには変な社員(頭打ち要員)がつきもので、異質な主人公に出会うことによって頭を打ち、パッと人が変わります。今作もその流れだと思っていたし、そうなんだけど作りが一辺倒じゃない。「いやいやシシドカフカあり得ないっしょ」と思わせといて、途中では彼女が頑なになった理由が判明し↓
— 明日菜子 (@asunako_9) 2019年4月16日
ラストではシシドカフカに共感までしてしまう。この流れはとても自然で上手かった!「解決してやった!」感がないのが非常に良かった。Superflyの主題歌も溜飲を下げてくれるような爽やかさ!トータルで見てバランス良し。タイトルで避けてしまった人が多そうで、逆にそこだけ勿体ない
— 明日菜子 (@asunako_9) 2019年4月16日
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次回は日曜日のTBSドラマ『集団左遷!!』放送後に更新予定ですー!
※あらすじはhttps://thetv.jp/より引用させていただきました
asunako-hakusho.hatenablog.com