あすなこ白書

日本のドラマっておもしろい!

このドラマがすごい2023 by明日菜子

明けましておめでとうございます、明日菜子です。2024年になってしまいました。30日にだいたいの2023秋ドラマを見終えて、必死にキーボードを叩き始め夜中3時くらいまで書いていましたが間に合わず……!2021年ぶり2回目の遅刻更新です。さらに謝っておきますと、11作品になりました!!!!!!!!どうしても削れませんでしたすみません!!!!!!(下から順に書き始め中間層をすっ飛ばし上から書いていったら枠が足りないことに気付いた)

そんな2023年に完走したドラマは全119本(連ドラ113本+単発3本+朝ドラ2本+大河ドラマ)でした。偶然にも去年と同じスコアです。2018年から年間ベストを書いているのですが、2018年に完走したドラマは54本だったらしい。試しにここ数年の視聴本数をグラフにしてみました。この数年の間になにが……!?

(2020年の私はまだ穏やかな年末を過ごしていたってコト……⁉︎)

2023年も好き/面白かった/人にお勧めしたいを基準に、ソートサイトでBEST10(11)を決めました。明日には順序が変わっている……かもしれないランキングです。AがBより下なワケなくない?と思うかもしれませんが、私が大好きな10本、いや11本に変わりはありません。作品によって文章量にかなり差がありますが、愛の重さではなく体力の問題です!ネタバレ祭りなので気をつけて~~!そしてめっちゃ長いです⭐︎

 

NHK火曜22時『しずかちゃんとパパ』は2022年作品としてカウントしています

www.asunako-drama.com



10位:コタツがない家(2023秋日本テレビ水曜22:00)

コタツがない家|日本テレビ

ブライダル会社を経営する万里江(小池栄子)は、「彼女に頼めば離婚しない」という伝説を持つ、やり手のウェディングプランナーである。しかし万里江自身のプライベートは順風満帆とは程遠く、廃業寸前な漫画家の夫(吉岡秀隆)、大学受験を投げ出してアイドルを夢見る高校生の息子(作間龍斗/Hi Hi Jets)、そして生きる気力を失った実父(小林薫)ダメ男3人を養っていた!

タイムラインでも賛否分かれるドラマだったが、私はとても好き!一口にいうと「女性が男性をケアする話」なんだけど、万里江は誰に強制されることなく(やらねばならない状況だったとはいえるが)、彼女の意志で男たちの面倒を見ていた。万里江が人生の手綱をちゃんと握り、自己決定の人だからこそ可哀想には見えず、小池栄子様の根明パワーも相まって痛快な作品に仕上がっていた。

『コタツ』を愛せるかどうかは、吉岡秀隆演じるダメ夫・悠作を好きになれるかにかかっていると思う。もちろん今作が好きな私は「悠作ゆるせちゃった」派である。なんなら万里江と編集担当・土門さん(北村一輝)が、なぜ悠作の新作を長年待っていられたのかも分かる。

おそらく万里江も土門さんも悠作の“オタク”なのだ。つまり万里江は家庭内に推しがいた、ともいえる。きっと万里江たちがが逆立しても辿り着けない境地に悠作はいて、その才能にビビビときてしまったからこそ、諦めきれなかったんじゃないだろうか。悠作のことを、悠作の才能を。かくいう私もオタクなので、万里江と同じ状況でなおかつ彼女のように家族を養えるほどの経済力を持っていたならば、ぜったい万里江と一緒で長年待ってしまうと思うんだよな……

皮肉にも、悠作は今回の離婚危機をネタにした新作漫画『コタツがない家』を書き上げる。読者からすると(全く売れなかったらしいが)、悠作目線で描かれた漫画の中の万里江は“鬼嫁”のように映るかもしれない。……けど、そんなことどうでもいい!大好きな作家先生に自分の人生を描いてもらえる、しかもその作品が10年ぶりの新作で推しの作家生命を繋いだなんて、オタクにとってこれ以上の喜びが他にあるか……!?万里江やったな!誰がなんといおうと万里江の完全勝利です!!

『コタツ』で嬉しかったのが、HiHi作間くんの大抜擢!『野郎組』か『DIVE‼︎』だったかな、そこらへんのJドラマを見た時から、俳優としての作間くんを応援していました!2023年は『どうする家康』でMJ家康と最後の最後に対峙する悲劇のプリンス・豊臣秀頼役にも選ばれていましたが(秀頼も良かったよね……)、180センチの長身に涼しげなお顔立ちはどこからどうみても“令和の人種”なので、現代を象徴するような面白いドラマに出てくれ〜〜〜と願い続けていたんです。『コタツ』の順基は、気だるげで捻くれ者で推薦を蹴ってアイドルを目指すような令和っぽ〜〜〜い(当社比)男の子で、まさに“私がドラマで見たかった作間くん”が詰まったキャラクターでした!キャスティングしてくれた方ありがとうございます!!

ここで一報です。明日菜子的2023年下半期の顔ですが、あのYUMEKIを押し退けて『コタツ』で康彦役を演じていた中川大輔さんが選ばれました。今後も出演作が目白押しなので楽しみにしています!

コタツがない家|日本テレビ

9位:それってパクリじゃないですか?(2023春ドラマ日本テレビ水曜22:00)

それってパクリじゃないですか?|日本テレビ

飲料メーカーで新作商品を開発していた亜季(芳根京子)が、著作権などの権利問題を扱う知財部に異動!知財スペシャリスト・北脇(重岡大毅)の下で様々なことを学んでいくお仕事ドラマ。優柔不断な私はベスト10を決める際に毎年ソートサイトを使っているんですが、無心で選んでいたら『それパク』が想像以上に高い順位となり、眠っていた『それパク』への愛を2クール越しに再認識した。

『それパク』はかなりニッチなテーマを扱っているのですが、お仕事ドラマとしても楽しめる上に、亜季×北脇の“バディもの”としても 最 高 で す。上司・部下の立場を超え、いつしか信頼できる人として、お互いのことをリスペクトしあうようになるのが尊い……!人間にとって最も幸福なことは“心から信頼できる誰かに出会うこと”であり、自分もまた誰かにとって“信頼できる人になること”なのかもしれないな。

主人公を演じる芳根ちゃんは既に代表作がたくさんあるベテランにも関わらず、どうしてあんなまっさらな、キュルルル〜ンとしたピュアピュアヒロインが似合うのか……世の中のあらゆる不条理から芳根京子を守るために、2024年は身体を鍛えようと思います。

さらに忘れてはならんのが、ツンツン上司・北脇さんを演じた重岡さん。NHK『これは経費で落ちません』の太陽くんが“俳優・重岡大毅の最適解”を叩き出して久しいですが、太陽くんと正反対のキャラクター・北脇さんもまた、彼のベストアクトといっていいでしょう。太陽くんは明るくて素直で合コンにきたら誰もが好きになってしまうような“国民のリアコ”、それに対して北脇さんは真面目でカタブツで融通が効かない……けど悪い人ではなくて、人間的な愛らしさがある。

重岡さんのパブリックイメージとしては圧倒的に太陽くん寄りなんですが、北脇さんは全く違う役柄なのに違和感がなく、普段の重岡さんが透けて見えないのは本当にすごい!芝居の上手さはもちろん、重岡さん自身がキャラクター性の強い人なので、極端な役を演じても浮かないのかもしれないな〜。個人的には目から鱗の大発見でした!『それパク』続編熱烈希望!!

それってパクリじゃないですか?|日本テレビ

8位:時をかけるな、恋人たち(2023秋ドラマ関西テレビ火曜23:00)

時をかけるな、恋人たち | 関西テレビ放送 カンテレ

つじつま合わせが得意な会社員・廻(吉岡里帆)が、タイムパトロール隊員の翔(瑛太)に誘われて違法タイムトラベラーを取り締まることに!30分枠でこんなクオリティーの高い作品が出来るんなら、1時間ドラマなんて見れなくなっちゃうじゃん……と、今後のテレビドラマ界を憂いてしまうくらいに、めっちゃくちゃ面白かった。

オシャレな作品は“引き算”が上手い。それを思い出しては今しがた閃いたようにツイートしているんですけども、まさに『時こい』は作品の引き算が上手だった。登場人物たちに多くを語らせず、作品をtoo muchにしない点がとにかくオシャレだった。胸キュンドラマを卒業した大人にこそオススメしたい、ラブリーでロマンティックな恋愛ドラマです!

時をかけるな、恋人たち | 関西テレビ放送 カンテレ

8位:だが、情熱はある(2023夏ドラマ日本テレビ日曜22:30)

だが、情熱はある|ドラマ|見逃し無料配信はTVer!人気の動画見放題

南海キャンディーズ山里亮太&オードリー・若林正恭たりないふたり」の半生を、人気アイドル二人がまさかの実写化!なんといっても『だが情』は、主演二人をはじめとした若い役者たちの情熱と、それに作品を託した大人たち(製作陣)という構図がアツい!テレビから伝わってくる彼らの情熱に、毎週心を打たれっぱなしだった。山ちゃんの中に森本慎太郎を、若林さんの中に髙橋海人を見出した河野Pはじめスタッフの方々は本当にすごいな〜。回を重ねるごとに実在のふたりに近づいていく森本髙橋ペアが素晴らしかった。山ちゃんを演じた慎太郎が、メンバーに初めて“嫉妬”という感情を抱いた後日談までもが最高!

実在する人物の人生を“エンタメ”として消費することのグロテスクさについては、あらゆる場所で議論されているけれど、『だが情』は第三者ではなく、本人たちが書いたエッセイをベースにしていたことが、その危うさを回避させていたように思う。

↑お笑いモンスターの相方と比べ、長年“じゃないほう芸人”とされていたふたりの人生と、アイドル二人の人生は近からずも遠からずなものがあり、その背景を知るとますます今作をエモく感じるんだぜ……という話を書いたコラムです!

だが、情熱はある|日本テレビ

7位:きのう何食べた?S2(2023秋ドラマテレビ東京金曜)

ドラマ24】きのう何食べた? season2 | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)

実は10本に絞れていたんですが『何食べ』のことをすっかり失念していまして……いやでもあのクオリティでランクインさせないなんて他に何を選ぶんだよ……と思ったので、無理矢理ねじ込みました。

原作漫画を紙&電子で買っているため、ストーリーも全部知ってはいるものの、それでも心を震わせたドラマ版……すごい!西島さん内野さんをはじめとした役者陣の素晴らしいお芝居はもちろん、安達奈緒子手がける脚本の再構築能力の高さが、原作強火勢をもひれ伏せさせる満足度の高さに繋がっているのだと思う。

Season2のハイライトといえば、突如舞い降りたミッチーこと元彼・ノブさんとのエピソード。西島秀俊の元カレがミッチーだなんてさすがに強欲がすぎます。オタクだって遠慮して掛け合わせないだろう組み合わせをさらっと放送したテレビ東京恐ろしい子……!

ノブさんは原作だとかなり序盤に出てくる(第2巻)キャラクターで、元彼のチクチクエピソードを思い出したシロさんが(タイプじゃないけど、40になる頃に出会ったのがケンジで良かったんだろうな)とぼんやり思う程度なのですが、まさかあんな仕上がりになるなんて誰が想像できただろうか……?ドラマ版第5話は、シロさんが改めて「ケンジに愛されていること」に気づけたこと、さらに当時普通に受け入れていたパートナーからの心無い言動に「自分は傷ついていたんだ」と自覚できたことに泣きました。ドラマ版『何食べ』、最新刊の小日向さんジルベールの結婚式までやってくれるって信じてる……!

【ドラマ24】きのう何食べた? season2 | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)

6位:わたしの一番最悪なともだち(2023秋ドラマNHK夜ドラ)

わたしの一番最悪なともだち - NHK

大学四年生のほたる(蒔田彩珠)には、腐れ縁の幼馴染・鍵谷美晴(高石あかり)がいる。明るく社交的でリーダーシップがあり世渡り上手で、ほたるにとっては目の上のたんこぶ的な存在だが、就職活動をキッカケに「自分は鍵谷美晴になりたかった」と気づく。

最近流行り(?)の“私とは違うあの子との物語”系(私はこれをMBTIドラマだと呼ぶ)として、めちゃくちゃ爽やかで気持ちのいい着地をしてくれた。コロナ禍に就活を体験した脚本担当・兵藤るりさん(吹野剛史さんも原案・脚本を担当)の実体験が活きていて、若者たちの温度感ってこんな感じなんだろうな〜と思う。生きづらさに寄り添うだけではなく、どうすればいいかを作品内で提示したこと、尚且つそのアンサーが地に足ついたものだったところが好き。同じような苦しさを抱える令和のヤングたちに見てほしい。

わたしの一番最悪なともだち - NHK

5位:こっち向いてよ向井くん(2023夏ドラマ日本テレビ水曜22:00)

赤楚衛二・主演『こっち向いてよ向井くん』】は、恋愛における駆け引き時代の終焉を告げるドラマ【令和の恋愛考】|美容メディアVOCE(ヴォーチェ)

大学時代の元カノを引きずる33歳の向井くん(赤楚衛二)が、10年ぶりに恋人を作ろうと奮闘するラブコメディ。恋愛に悩む30代一般男性を可視化した功績は大きい。見るもの全ての恋愛観を炙り出すリトマス試験紙タイプのドラマになっていましたが、エンディングの解釈もそれぞれだったのでは……?私は「向井くんフラれた派」でした。二人が付き合う未来はこの先もないだろうな……ドンマイ向井くん……と、ドリカムのサンキュ.を歌うための発声練習までしていたが、スペースでも結構意見が分かれてて驚いた!

ラスト一歩手前までめちゃくちゃ面白かったので、ちょっと間延びしたような最終回がもったいなかったけど、繰り返し見ているうちに、ラストの気の抜けたような赤楚くんのモノローグは「恋愛ってわっかんね〜な〜!」という向井くんの心情を表しているみたいで、味わい深さを感じるようになった。私たちの人生が誰かの教訓のためにあるものではないように、向井くんの人生もまた私たちの人生のためにあるものではない。だからハッキリとした結論は出なかったのだと、自分を納得させた。

こっち向いてよ向井くん|日本テレビ

4位:家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(2023夏ドラマNHKBS)

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった - NHK

父は若くして亡くなり、母は車椅子ユーザーになり、ダウン症の弟、そしておばあちゃんと私のワケあり家族を描いた岸田奈美さんの自著伝を実写化!弟・草太役には、ダウン症を患いながらも俳優として活動する吉田葵くんが起用され、そちらも話題に(すごく上手かった!!)

かぞかぞは総合点が非常に高い。役者についても皆んな良すぎてMVPが決められず、河合優実か坂井真紀か、いやでも錦戸亮も(どういう経緯で錦戸さんに決まったのかを聞きたいくらいに超良かった)美保純も良いし、吉田葵くんも良い……となっちゃう。大九明子監督が手がけた映像が美しく、幸せな時も悲しい時も鮮やかな家族の映像に心がキュッとなる。

“母と娘の物語”は昨今の人気ジャンルの一つだと思うのだが、かぞかぞは“娘と父”にも因縁があり、父親を傷つけてしまったことが娘の呪いと化していたのがすごく興味深かった。もちろんそこには“母と娘の物語”も含まれており、主人公と母親だけではなく、母親と祖母の関係性を描いていたことも珍しい。

多くの人にとっては当たり前で慣れてしまった“家族“という存在に“当たり前ではない”ことを突きつけた作品だったように思う。当たり前だけど私の母や祖母にも幼い時代があって、祖母にとって母はいまでも“娘”で、それぞれの人生があるんだよなと考えさせられた。2024年には火曜22時で地上波に降りてくるんじゃないかと予想しているので、楽しみにしときましょう!

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった - NHK

3位:らんまん(NHK朝ドラ)

総集編 後編 - らんまん - NHK

まんぷく』から朝ドラを見ている私の中で、『おちょやん』『スカーレット』と並ぶお気に入り作品になりました。長年のAKBKどっちが優れているか論争(どっちもNHKや〜〜)を一時休戦させた奇跡の朝ドラといっても良いのでは……!?

まずはなんといっても座長・神木隆之介による“視聴者コントロールの上手さ”に脱帽!あさイチのプレミアトークで「万太郎が視聴者に嫌われないよう周囲と協力して演技プランを練った」と話していたのを聞き、俺たち視聴者は神木くんの手のひらで転がされていたってコト……?(転がされてはいない)と朝から震えた。生粋のカップリング厨な私にとって、『らんまん』は夫婦の物語であったことがなによりも高ポイントだったのだが、それについても神木くんが提言していたことを知ってどうにかなりそうだった。植物が好きな一人の男の子からどんどん広がった物語が、最後は夫婦二人の物語に帰結したところもたまらなく好きだったな。

『らんまん』はどっからどう見ても「女性が男性をケアする話」ですが、万太郎にとって寿恵子が“おもしれ〜女”になっていたのが上手いな〜と思った。史実はそう容易いものではなかっただろうけど、あの天才の万太郎が自分よりも寿恵ちゃんの方がよっぽど面白く才能のある女性だと思っていたことで、上手くバランスを取っていたような気がする。万太郎の才能が、頭の良さや絵の上手さなどのスキル的な意味合いだけではなく、怒涛の時代に揉まれる中で“好きを貫いたこと”だと描いた点も良かった。

最終回の金曜日、この後仕事に行くのはさすがに酷じゃないかと二重の意味でわんわん泣いた。なぜあの日は国民の休日ではなかったのか。最終回がいちばん良かったことを含めてすんげえドラマだった。

(三宅さんに「万太郎寿恵子のどこが好きなのか」と問われて「ええっ……(あんなん日本国民みんな好きじゃないんすか!???)」と狼狽える明日菜子がどこかにいます)

みんな大好き田中哲司ガチ恋

このシーンがいちばん好きかもしれない。

らんまん - NHK

2位:今夜すきやきだよ(2023冬ドラマテレビ東京金曜24:12)

ドラマ24】今夜すきやきだよ | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)

仕事は出来るが家事全般が不得意な恋愛体質のあいこ(蓮沸美沙子)とアロマンティックのイラストレーターともこ(トリンドル玲奈)のおいしい共同生活を描いた作品。グルメドラマ、シスターフッド作品はもうお腹いっぱい……と食傷気味になっていた中で、彗星の如く現れた超傑作!!まぁ〜〜セリフがとてつもなく良いドラマです。

高校生の同級生だということ以外はだいたいが正反対のあいこ&ともこ。でもこの社会にどこか“生きづらさ”を感じているのは二人とも一緒で。現代の恋愛観や女らしさ、年齢問題などについて考え、ときにはぶつかりながらも、相手と対話することを諦めず、お互いの価値観をアップデートしていくのです。この関係性が現代人にとってまさに理想的で、いまの私たちが求めているもの全てがこの二人に凝縮されていたといっても過言ではない。

ちょっと疲れてしまった年明け、いや疲れていない人もとにかく見ていない全人類にオススメ!私が10億円当たったら全国民の配信代をカンパしたい!U-NEXTやネトフリで見れるよ!

↑確かめたら本当に好きでした!!(ドヤッ)

【ドラマ24】今夜すきやきだよ | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)

1位:ブラッシュアップライフ(2023冬ドラマ日本テレビ日曜22:30)

日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』|日本テレビ

2023年は『ブラッシュアップライフ』の年でしょう!脚本演出役者構成に加えてテレビ離れの視聴者を巻き込んだ大現象、すべて含めての第1位!!考察も自分語りもしたくなる現代人のニーズに合わせたテクニカルな一本。

なかでもうま〜〜〜〜〜となったのは、あーちんが4周目の人生に入った7〜8話。2周目の人生は薬剤師、3周目はテレビ局のドラマプロデューサー、そして4周目のあーちんはついに医者になり、エリート街道を歩んでいくはずだったのですが…!(ごめんなさいここ間違えておりました…!土下座)

当たり前のように繰り返される人生に飽きていたあーちんと視聴者に、ずどーーーんと隕石が落ちてきたような急展開だった。そこからドラマの本題に入るのだからすごい。「人生をブラッシュアップするとはなにか」を描いた物語が、あそこに帰結するのも好きだった(ここらへんは『今夜すきやきだよ』と同じものを感じた)最初から最後までず〜〜〜〜〜っとおもしろいドラマでした!!!

『架空OL日記』も大好きなので書かせてもらえて嬉しかったです、ぜひ!

日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』|日本テレビ

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Xにアップした画像に誤字がありました…すみません…

いうわけで2023年BEST10…ならぬBEST11はこのような結果になりました。ちなみに他には『すきすきワンワン』や『離婚しようよ』『あなたがしてくれなくても』も好きでした。2022年の年末は『鎌倉殿』があまりにも面白すぎたので、30年に一度くらいの傑作出ちゃったよ〜2023年のドラマ楽しめないかもしれない〜と思っていたのですが、年明けて早々に『ブラッシュアップライフ』や『今夜すきやきだよ』等の作品に出会えて嬉しかった!

あくまでも私が見て私が選んだランキングですが、今回TBS作品が一ミリも入っていないことが自分でも意外でした(BEST15にはネトフリ×TBS制作の『離婚しようよ』が入ってるけども……)それに反して日テレ作品が1位を取り、最多ランクインになったのはさすがに時代の変遷を感じざるを得ない……!というわけでまたもやグラフを作りました。

さて、2023年の明日菜子としてときメモ風に振り返ると……スペースたくさんやったなぁ〜!の一年でした。改悪の繰り返しもはや沈没目前のXをこんなにもフル活用しているなんて私周辺だけなのでは……!?

毎クール始まりと終わりに個人的なドラマスペースを、朝ドラ振り返りを書評家の三宅香帆さんと、恋バナスペースなどをありまよさん含めて3人でやらせてもろてます。年末には有料ツイキャスで「恋バナ2023お焚き上げスペース」をやりました!2023年12月26日密度が一番すごい空間でした。我々含め個人的な事情ダダ漏れまくりなので、有料にさせてもらって良かったと思います。1/11まで聞けます!

twitcasting.tv明日菜子としては、記事をたっくさん書かせてもらった一年でした。2022年は2本だけだったと思うんですが、2023年は8本書きました。常に稼働している状態だったので体感的には10本以上書いたつもりでいましたが気のせいだったぜ……!でも「私まだまだやれるんだ!」と自信がついた一年でした。新しく日刊サイゾーさんで書かせていただいたことも嬉しかったです!ありがとうございました!

10月には『下剋上球児』の試写会にご招待していただきました!その時は失礼ながら「これだけドラマを見てても存じ上げないルーキーたちがまだまだいるんだ……」と思っていましたが、瞬く間に皆さん羽ばたいていったわね……!これからのご活躍もとても楽しみにしています!

そして2023年秋クールには映画ナタリーさんのドラマ新連載企画に呼んでいただきました!ライターの綿貫大介さんと思う存分ドラマについて語った前後編、一ドラマ好きとしても超楽しい企画でした!綿貫さん、ジェーン・スー来なかったですね……。

2023年も明日菜子のアカウントを通して、たくさんの方にお世話になりました!私はこの仕事でトラブルに巻き込まれたことがなく……本当にラッキーなんだろうなぁと日々思います。お仕事で関わらせていただいている皆さま、本当にありがとうございました。今年もよろしくお願い致します!

寄稿記事など - あすなこ白書

さて、ここまでもかなり長文になりましたが、もう少し私の振り返りにお付き合いください。2022年は手術したり倒れたりと誰がどう見てもYakudoshiiii!でいろいろ大変でしたが、2023年は転職したり引っ越したりと、変化の一年でした。上京した時から住んでいた土地を離れ、ずっと住んでみたかった場所に夏から住んでいるものの、すっかり慣れてしまって、すっぴんで歩いても後ろめたさを感じなくなったよ。

日々いろいろな変化がある中で、2023年を通して強く思ったのが「私は好きなことをやっていきたいんだー!」ということです。その最たる“好き”が私にとっては“ドラマ”なのだと、改めて気付いた一年でした。今年初めて韓国に行ったこともすごく影響あったかも。ぜんぜん近場だけど、全く知らない土地を一人で歩いた時に「私はどこへでも行けるんだー!」とすごく自由を感じたんですよね。

2024年は……出だしから遅れてしまったけど、好きなことを極めるためにも、普段の生活を整えたい!身体も心も健康じゃないとエンタメの楽しさを味わいつくせないもんね。好きなことに対して100%の私でいられるよう、ストレスフリーな生活を心がけます!残念ながらフジテレビ批評からはお声が掛かりませんでしたが(ウウッ)、Instagramやスペースをやってみたり、ナタリーさんの座談会に呼んでいただいたりと、2022年のブログに書いていた「いろいろな角度からドラマの面白さを伝えたい」という目標は達成できたと言えるのかな?今年こそPodcastします!!!!!

 

というわけで、フォロワーの皆さま、私の感想を読んでくださった皆さま、ドラマに関わる全ての皆さま、2023年も本当にありがとうございました。2024年の私たちにたくさんハッピーが降りそそぎますように。今年もどうぞよろしくお願い致しまーす!