あすなこ白書

日本のドラマっておもしろい!

オーディション番組「Nizi Project」をしってるか?

オーディション番組にハマることはないだろうと思っていた私は今、「Nizi Project」に夢中になっている。物心ついた時からジャニーズが好きな私は、男女問わず「アイドル」というカテゴリーの人たちが好きだった。AKB系も乃木坂系もそれなりに知っていると思う。特に選抜総選挙が大好きで、大勢のメンバーから誰がどういった理由で選ばれて、彼女たちがファンに向けてどんな言葉を発するのかに興味があった。

 

一方で、私にとって一番の親友と言える“R”は、オーディション番組が大好きだ。というより、もともとKPOPが大好きなRは、韓国発の人気オーディション番組「PRODUCE 48」を機に、オーディション番組ばかり見始めるようになる。Rの家に行ったときは、またもや彼女がどハマりしていた「PRODUCE 101」(日プ)の最終投票が地上波放送される日で、名前くらいしか知らなかった私も食い入るように画面を見た。二時間を超える生放送を見た後に「ジャニーズJr.って終わりのない日プみたいだね……」と呟くと、「そうだよ!!!(オーディション番組に)ハマる素質あるよ!!!!!!!」とRに肩を強く掴まれたことを覚えている。そっか、私ハマる素質あったんだ。

 

niziproject.com

 

「Nizi Project」(以下:虹プ)は、韓国の事務所・JYPエンターテイメントとソニーミュージックによるガールズグループ発掘プロジェクト。国民投票でメンバーを決めていたPRODUCE系とは違い、虹プはTWICEなどを発掘した天才的プロデューサーのJ.Y.パークが審査をする。虹プを見るまでJ.Y.パークのJさえ知らなかったが、今ではすっかりJ.Y.パークの虜…というより、弟子のような心持ちでいる。ちなみに愛称は餅ゴリ。ストレートに“餅が好きなゴリラ”という意味らしいが、このあだ名を受け入れている時点でJ.Y.パークさんの器のデカさが伺える。私もJ.Y.パークに運命託してみたかった。

 

www.youtube.com

 

地方予選、東京合宿と進み、ついに最終選考の韓国合宿編を迎えた。1万人の中から13人に選ばれるだけでスゴイ!と凡人の私は思ってしまうのだが、この韓国合宿編も新たなスタートに過ぎなかった。彼女たちはプロのアーティストが立つ華やかなステージで、個人ミッションやグループミッションに挑戦する。韓国合宿編のルールは二つ。

 

・ 優れたパフォーマンスにはキューブが与えられ、キューブを多く獲得した者がデビューメンバーに選ばれる

・個人順位で最下位を2度経験すると脱落

 

詳しくはWikiへ。ちなみに今は、①個人ミッション→②グループミッション→③2度目のグループミッションの真っ最中で脱落者はいないが、連続でキューブを獲得するメンバーもいれば、いまだにキューブを手にしていないメンバーもいる。

 

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虹プメンバーの最年長は19歳のマコ。並べられると皆んな同じ顔に見える~~とクラクラしてしまう人もいるかもしれないが、既にそれぞれのキャラクターと個性が確立されているので、番組を一度でも見たら一人くらいは顔と名前が一致すると思う。週2でダイジェスト版を放送している「スッキリ」では、コメンテーターの菊池弁護士がとても滑らかに“ミイヒさん”と言っていた。

 

最終選考までくると、さすがに凡人の私も“天才型”のメンバーがわかってくる。最年長のマコは優れた才能を持ちつつも努力を怠らず、その努力を実力に結び付けられる人だ。パフォーマンスも人柄もオールパーフェクトなマコを我々が好きにならない理由がない。マコに次ぐ第2位通過で韓国合宿に来たのが、同じく天才型のミイヒ。TWICEのコンサートでスカウトされて研修生になったというエピソードを聞くだけで、ミイヒは“選ばれた人”なのだと確信する。愛らしいルックスだけではなく、パフォーマンスも抜群。彼女が個人ミッションで披露した「No Body」は15歳とは思えぬ艶やかさで、聞いていたJ.Y.パークさんも開いた口が塞がっていなかった(物理的な意味で)。

 

マコ、ミイヒ、そして圧倒的な美しさと優れた語学力を持つリマという天才型タイプ3強の戦いだと勝手に思っていた韓国合宿は大混戦!特に躍進を遂げたのがマヤ。マヤはどちらかというと“努力型”だと思っていて、東京合宿の最終結果では「実力は70点くらいだけど、それ以上に魅せる力が貴方にはある」とJ.Y.パークに言われたメンバーだ。カメラにチラチラと映る彼女の姿を画面越しで見ているときは特に何も思わなかったが、韓国編の大きな舞台に立つ彼女を見て、この言葉の意味がハッキリと分かった。マヤが持つ“ステージ映え”の才能がどれだけ大切なのかということも。マコ、そして私のイチ押し・リオと共に披露した「Swing baby」が最ッッッッッ高だった。今まで上位レースには特に名を連ねることがなかったマヤは、この「Swing baby」で初めての1位を獲得する。

 

 

youtu.be

 

そして今日、私が朝早くから泣いてしまったのがマヤチームの「Feel Special」。一度目の最下位から5位に返り咲いたアカリは確実に自信を取り戻していたものの、東京合宿編では高評価だったユナはプレッシャーで十分な力を発揮できず、韓国編で一度もキューブを獲得していなかった。またこのユナがですね、実はキッズモデル出身で、もともとJ.Y.パークの事務所の練習生なんですよ。虹プ出演者はわりと経験者が多いけど、中には独学でダンスを勉強している子もいて、その中で芸歴もあるユナのプレッシャーは凄まじいものだったと思う。韓国編の個人審査を見ても(上の5:00~)緊張が伝わってくる。

 

そんなユナがいるチームに与えられた課題曲が、TWICEの「Feel Special」。J.Y.パークから「ガールズグループに入るために生まれてきたような子だね」と言われたユナをはじめ、オンリーワンを目指す虹プメンバーに刺さりまくりの曲でしょう。私にも刺さった。

 

You make me  feel special

世の中がどんなに私を落ち込ませようとも

痛くて苦しい言葉で私を傷つけようとも 

あなたがいるから私はまた笑う

 

こんな素晴らしい歌詞を一体だれが書いているのか。天才プロデューサーのJ.Y.パークさんですよ、一生ついていく。自信を失いかけていたユナが「特別な私に変わる!」と歌うパートが最高だった。そして泣いた。

 

tver.jp

 

Huluでの本配信とスッキリのダイジェスト放送に加えて、「虹のかけ橋」という番組でも見れるのでぜひ。唯一無二の美しさを見せるマヤも素晴らしいけど、なんといってもこの「Feel Special」はアカリが最高に良い。この子も15歳なんですよ、15歳の私にこんな輝きはなかった。そしてここにきて完全無欠のエース・ミイヒがまさかのスランプ……!恐れを知らない天才型プレイヤーが最終局面一歩手前のステージで誰もが持つ感情に悩まされる的な。でも彼女なら必ずや乗り越えてくれるだろうと思わせてくれる力がミイヒにはある。そしてミイヒにごめんと謝るメンバーにまたまた泣いてしまった。

 

 

AKBの選抜総選挙ではアイドルたちの言葉に心動かされた私だが、虹プメンバーの言葉には良い意味での“あどけなさ”が残る。高いスキルを有しつつも、客前でのパフォーマンスやファンとの接触を経験したことがない彼女たちの言葉そのものは等身大で、同世代の女の子たちと変わらない。じゃあ言葉以外のなにで彼女たちの努力が分かるのかというと、他でもない“パフォーマンス”だ。私たちが見ている場面は彼女たちの日常を切り取ったごく一部に過ぎないけれど、ステージの上で披露されるパフォーマンスには彼女たちが歩んできたもの全てが詰まっている。

 

残すところ、今回のグループ審査とファイルステージのみになった。ここまで来ると「みんなデビューしてくれ~~~!!」の気持ちになってくる。ギリギリの13位通過で韓国に来たアヤカとかもね、すごくいいのよ。どんなに願ってもアラサーの私がJ.Y.パークにプロデュースされる日は来ないけど、日々努力を重ねる虹プメンバーの姿を見て、私も腹筋くらいは頑張ろうかなと18回目くらいの決意をした。