あすなこ白書

日本のドラマっておもしろい!

セクゾ夏8/11横アリ昼公演に入ってからKUSODEKA感情を抑えられない

今年もSexy Zoneのツアーに行った。大阪公演と横アリ公演に参加したが、私にとっての横アリ初日であり、不動のセンター不在で異例の3人Zoneの幕開けとなった8/11昼公演があまりにもあまりにも良すぎて、あれからセクシーたちへのKUSODEKA感情が抑えられなくなっている。昼公演のあと、参戦したオタクたちと共に感想会を4時間くらいしても足らなず、一人でチューハイ片手にゲリラスペースなんかもした。あのスペースにお付き合いくださった皆さん、本当にありがとうございました。あの場で思う存分話したつもりだったけど、セクゾを見つづけて8年目に入った今、彼らに対してこれだけ想いが溢れることが私にとってもかなり驚きだったので、一ヶ月遅れですがブログに残しておく。

まず、Sexy Zoneと私の話をする。中学時代に山Pへハマったのを最後に、ジャニーズは茶の間で嗜む程度だった私が再びジャニオタへと舞い戻ったのは2012-2013年のカウコン。そこには年齢制限でフル出場できないメンバー4人が見守る中、大晦日なのにサンタみたいな衣装を纏い、東京ドームの中心で一人「Sexy  Summerに雪が降る」を全力で踊っていたケンティーがいた。年末なのにサンタ服、Sexy summerなのにほぼクリスマスソング。そもそもSexy summerってなんなんだ。初見でも分かる珍妙さながらその珍妙っぷりを疑うことなく、全力でアイドルソングへと昇華させていた彼の姿にビビビときた。ふまけん的にはあれが"流れ星が落ちてきた感覚"とでもいうのだろうか。とにかく恋に落ちた瞬間とは、ああいう類いのものだと私は思う。

初めてのセクゾコンは、2014年「Sexy Zone Spring Tour Sexy Second」の名古屋公演だった。同じく2012-2013のカウコンでケンティー落ちした友達がしれっとファンクラブに入会していたことが判明し、ちゃっかり同行させてもらったのである。高校まで都心から遠く離れた地元に住んでいた私にとって、芸能人やアイドルはテレビ越しに存在に“眺める”対象であり、「コンサートに行く」「ファンクラブに入る」という発想そのものがなかったので、初めて彼らを目の前で見たときはかなりの衝撃だった。

現場に行くことがアイドルを推す全てではないけれど、コンサートが開催されるか否かで気を揉む今と比べると、良い時期にSexy Zoneと出会えたと思う。デビューの瞬間や死ぬほど擦った2013年のコンサートには立ち会えなかったものの、彼らもまだまだ駆け出の新しいグループで、グループ自体の稼働がすごく多かった。今では考えられないような謎のCD購買イベントもあったな。春にコンサート、夏にソロコン、冬には舞台と、彼らもオタクの私もめちゃくちゃ忙しい時期だった。それまでアイドルが趣味の中心にあった私は、2017年頃にドラマの面白さと出会い、今に至る。その頃にはグループ主体のコンサートも年一回のツアーだけになっていて、寂しかったけれど、私の体力的にもちょうど良かった。

Sexy Zoneと私」の部分が長くなってしまったので、コンサートの話に移ります。もともと当選していたのは、7/31の大阪夜公演&8/13の横アリ昼公演だった。ここ2.3年、横アリ公演がまっっっったく当たらず、会場へのアクセスが険しい地方公演に泣く泣く一人で参加していたため、横アリが当たった時はめちゃくちゃ嬉しかった。ここで書く8/11昼公演は、急遽お友達に誘っていただいたもので、私にとっては2回目のザ・アリーナ(公演名)だった。

 

そもそもアルバム「ザハイライト」を引っ提げた今回のツアーは、ベストテンを彷彿させる歌謡ショーセットをメインに、80-90年代の香りが漂うレトロな作りになっている。キラキラアイドルなセクゾが好きな私のハイライトは、代表曲(Sexy Zone・レディダイ・君にHITOMEBOREなど)の80'sアレンジと、リード曲「Forever Gold」と共に、伝説のアイドルことSexy Zoneが再びステージに舞い戻ってきた一連のシーンだ。「Prism」も夏っぽくて良かったな~。

セクシー評論家みたいな物言いになるが、歴代のコンサートの中でも明確なコンセプトがあって、そのコンセプトに沿った演出が出来ていたように思う。予習がてらに最近見たポプステコンを引き合いに出すと、雑多感がなくてとにかく見やすかった。余談になるけども、演出担当の風磨が「セクゾの楽曲をあまり聞かない」と言っていたのを見て(その言葉をそのまんま受け止めるならば)歴代のコレジャナイ演出(by私)が悲しいかな、腑に落ちたりもした。

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(Sexy Zoneが俺にハマってない……と言いつつも最後の最後に「(こんなにクイズを間違えて)ごめ~ん!!」と言っちゃうのが菊池風磨kawaiiところ)

 

そして今回のツアーにおいて最も特筆すべき点は、ジュニアがいない“純度100%のSexy Zoneのコンサート”だったことである。11年目に入って初です、初。厳密にいえば幕が上がったときにジュニアがつかないと判明したため、ジュニア担が0だったとは言い切れないが概念的には“セクゾを見たくて集まった人たちの空間“だといえる。MC中「ここにいる皆は俺たちだけを見に来てくれたってことだよね!???」と目を輝かせたケンティーになんとも言えなくなってしまった私は、心の中で過去最大級のBIG HUGを送った。愛おしさと切なさがごちゃまぜになって、ただただ「そうだよー!!」の拍手を送った。セクゾが見たくてセクゾのコンサートに入ってる私にとっては、この時点ですでに(マリウスがいないのはショックだけども)最高のツアーだったのだが、それと同時に、もっと早い段階でジュニアをつけず本人たちだけでコンサートを行うべきだったよな……とも思った。

というのも、まあこれはセクゾに限らずジャニーズの通過儀礼ともいえるのだが、セクゾはかなり長い間ジュニアのお世話をしてきたし、ジュニア担から言わせてみれば、かなり長い間ジュニアのお世話になっていたグループなんですね。シングルPVではセクシーファミリーという謎の名目で駆り出された選抜ジュニアたちが松島・マリウスと同じくらいの尺で映っていたし、コンサートでは1/3くらいがジュニアの団扇で埋まっていることもあった。まあポジティブに考えれば、当時人気ジュニアだった平野紫耀や永瀬廉ら錚々たるメンツとハイタッチできたのはかなりラッキーな経験だと思うが、そんな状況下で、彼らはずーーーっと戦ってきた。「唯一神・ジャニーの寵愛を受けたグループ」という世間的なイメージとは裏腹に、しょっぱい経験をたくさん積んできた人たちなのだ。

 

で、当日の朝。横アリへと向かう電車の中で友達からのLINEに気づく。

 

「本日3人Zoneです…😭」

 

さ、3人Zoneとは…?!と心がひゅっとなりつつも、どの3人だ?!!!!!!!と今まで目にした3人のレパートリーを頭の中で並べた。可哀想なことにセクシーたちは立てつづけにコロナになっており、4月には聡ちゃん、7月にはふまけんが罹患して、福岡公演が中止になっていた。次週に控えていた大阪公演は4人で完遂できたものの、直前まで「あるのか?本当にあるのか?」と疑心暗鬼だった。お友達から送られてきた公式の文章をよくよく読むと「メンバーの佐藤勝利がコロナになってしまったため、他のメンバーにて公演を行うことにしました」とのこと。つまりはケンティー・風磨・聡ちゃん。なかなか見ないパターンの3人だ。

 

Sexy Zoneがなかなかフルメンバー(5人)揃わないグループだというのは、このブログを読んでくれている皆さんもなんとなくご承知のことだと思います。現在はマリウスがいなかったり、一時期は聡ちゃんがお休みしたり、皆んな元気だったにも関わらず、なぜか勝利・ケンティー・風磨の3人で売り出されていた時期もあった。しかし私が見てきた限り、勝利がいないコンサートはなかった。立ち位置も年齢も真ん中で、まるで中間管理職みたいな立場の彼が、何度も心折れる瞬間はあっただろうし、休みたくなる日もあったとは思うけれど、それでも勝利がコンサートを飛ばした日はなかった。前日の公演レポで「イヤモニの調子が悪い」と話してたというレポが上がっていたので、もしかしたらその時点ですでにキツかったのかもしれない。今回のツアーでは、聖子ちゃんカットで名曲「Lady ダイヤモンド」を歌う勝利さんがぶっちぎりの優勝だったので、ファーストセクシー(セクゾの公演が初めての人、いま名付けました)のお友達にも見てほしかったな……と肩を落としながら、横アリへと向かった。

 

そんでもって、この昼公演の席がめっちゃくちゃ良かった。今のジャニコンは入場時に座席が判明するシステムなので、入ってみないことには分からない。声をかけてくれたお友達に圧倒的感謝、2022年感謝すべき人ランキングTOP3に入る。かつてないほどの神席に興奮しながら着席し、幕が上がるまで、もう一人のお友達の松島担(福岡中止になったが北海道公演に参加したらしい)と今回のツアーについてああだこうだと話していた。そろそろ双眼鏡合わせときますかね〜とカバンを漁っていた最中のことである。一瞬にして会場がザワついた。スタッフTシャツを着たセクシー3人が突如ステージに現れたのだ。すごくイケてるスタッフだなと思っていたらセクシーたちだった。

 

「……これ、中止だったりしない?」

 

セクゾ以外も現場経験が豊富な彼女の一言で、能天気な私はようやくこの事態の深刻さに気がついた。というのも体調不良によってメンバーが欠員した場合、ジャニーズは振替公演を極力検討していたものの、誰かが復帰しては誰かがコロナになるという大コロナ時代になってしまったため「メンバーが欠けても振り替えをせずに公演を行う」という声明を出したばかりだったのだ。気持ち的にはやりきれないものの、9人グループや10人グループが一人欠けてしまったところでなんとかなりそうだが、そもそもの分母が少ないセクゾみたいなグループはどうすれば……?そんなことを別の友達とも議論していた。どのラインで公演中止を判断するのだろうか。もしかしたら一人になってしまう場合もあるかもしれない。でも万が一、その一人が亀梨和也パイセンのときは「亀梨和也ソロコンサート」をやりそうだよね、なんてことを話したりもした。そんな議論が頭によぎる中、最初に口を開いたのはケンティーだったと思う。

 

「勝利とも話し合って、この3人でも話し合った結果、勝利の分までSHOW MUST GO ONすることを決めました」

「まだ見ぬ景色を見に行こう!」

 

あまりにもアツいケンティーの挨拶に「え!え!えー!!!!!!」と言いながら、二度目ましての松島担の手を取った。そのまま公演を始めることも出来たけれど、わざわざ来てくれた勝利のファンに、4人を見にきてくれたファンに申し訳ないからそんなことは出来なかった、とも言っていた。ちなみにこの挨拶は11日の昼公演だけでなく、3人Zoneとなってしまった横アリ公演全てで行われており、なんと律儀な人たちなんだ……と、どこまでもファンファーストな彼らの姿勢に敬服した。

かくして幕が上がった8/11の昼公演が、何度も言う通り「超良かった」んですね……松島担と最初に交わした言葉も「すごく良かったっすね……」だったと思う。もちろん「絶対不動のセンター・佐藤勝利がいない」「マリウスがいない」というショッキングな件を踏まえ、私も松島担も幸運なことに「自担がいた」というのが大前提の話ではある。自担がいなければ、私もまた別の感情を抱いていたのかもしれない。けれど、一緒にいたファーストセクシーのお友達にも「最近入った公演の中で一番良かったです……!」と断言するくらいには良い公演だった。なにがそんなに良かったのかというと、松島担はSexy Zoneを見たというよりはSexy Zoneの三人を見た感じだけど、三人がすっごく良かった」といっており、私は「三人のナルシズムが全開で超良かった」といった。

さて、お気づきだろうか。表現こそ違うものの、私たち2人はほぼ同じ内容を言ってるということに……

 

激アツな開幕宣言のあと、登場した三人から感じられたものは「今日は俺が一番かっこいい!!!!!!!」の気合いであり、凄まじい気迫だったのだ。少なくとも「俺たち三人で頑張るよ〜」みたいな気持ちではなかったと思う。

緊張感と興奮に包まれた中での一曲目「SUMMER FEVER」〜三曲目「Heat」くらいまでは過去ないくらいにガッシガシに踊っていて、スタンドマイク演出の「THE FINEST」なんてもう三人が三人とも「一番かっこいい俺を見ろーーーーーー!!!!!」状態。100点満点になるところ、100点+100点+100点で合計300000000000点になっちゃいました!!!というようなステージだったと思う。絶望の淵に立たされたSexy Zoneはなんと美しいのだろうと、背徳感すら覚える凄まじい序盤だった。

あまりにも急な変更のため、勝利不在でも立ち位置は変えず、勝利の声をそのまま流すことも事前に告げられてはいた。しかし、しかしですよ。Sexy Zoneは決めゼリフがあったり、曲中に俳句を披露するような唯一無二のグループなのです。果たして「誰が勝利の決め台詞“セクシーローズ”をするのか」と、開演前に再び議論を交わした。ケンティー担の私は「ふまけんに祭り上げられた聡ちゃんがする」で、松島担は「無難にケンティーがするんじゃないか」で意見が割れた。勝利の声をそのまま流すのならば、セクシーローズもそのままするかもしれないとも思った。ちなみになぜここで風磨の名前が出なかったのかというと、私と松島担の間で「私たちが知ってる菊池は『俺がやります』と絶対に言わない」という暗黙の共通認識があったからである。しかしながら最終的に、佐藤勝利不在の場合の“BEST セクシーローズ議論”は「三人でセクシーローズをすること」に落ち着いた。でも私が知ってるはSexy Zoneはそういうことをしない。さすがにオタクの幻想。オタクが見た光、幸せの青い空。さすがに妄想がすぎると反省した。しかし、その夢に見た光景が、8/11の昼公演で叶ってしまったのだ。

もーーーう膝から崩れ落ちたよね。そのあと入った公演では、キリッとした表情の三人が並んでセクシーローズを決めていたのだけど、8/11の昼公演は、三人が中央にぎゅっと集まって、一点を指して「セクシーローズ!!!!」と叫んでいた。それまで「俺が一番かっこいいー!!!」状態で各々奮闘していた三人が“一つ”になった瞬間だった。そのとき私は、彼らがそれまで抱えていた孤独や不安にはじめて触れたような気がした。そのマイナスな感情を埋め合うような渾身のセクシーローズは、グループの平和と安寧を願う不動のセンター・佐藤勝利さんが一番見たかった光景なのではないかと思う。

 

余談になるが、私は今年の5月に初めてKAT-TUNのコンサートに参加した。35歳を超えてもなお、オタクが願う“アイドル像”を全うする彼らを見て、KAT-TUNというグループへの覚悟を感じた公演だった。詳しくは知らないけれど、この人たち、一生KAT-TUNをやってくれそうだなと思った。それと同時に、私の好きなグループがその境地に辿り着くのはまだまだ先のことなんだろうな、とふと切なくなったりもした。まだ若い彼らにそんな願望を押し付けるのは傲慢なような気もしていた。だけれど、私はこの公演ではじめて「この人たち一生Sexy Zoneをやってくれそう」と思えたのである。8年間見つづけてきて、はじめて。セクシーたちは絶えずそういった言葉や約束を与えてくれてはいたのだが、どこか信じきれない自分がいた。8/11の昼公演は、その不安が確信へと変わった公演だった。

 

横アリ最終日の昼公演では、念願のドーム公演が発表された。11年経ってやっとの思いのドーム公演である。「コンサート会場は狭ければ狭いほどオイシイ!!」という考えの私は、セクシーたちがドームへ行ってしまったとき、どういう感情になるんだろうと我ながら未知数だったのだが、Twitterでその情報を目にしたとき、素直に嬉しかった。喜べた自分にもなんだか嬉しかった。

 

というわけでSexy Zoneの皆さん、ドーム公演おめでとうございます!!!ライブ構成を考えている風磨くん、ぜひともセトリに『今日はありがとう』と『High!!High!!People』を入れてください!!!一生のお願いですマジで。どうなるかなーと思いつつ、楽しみな気持ちの方が強いです。まだ見ぬ景色を見に行こう!!!!

 

↓以下ザ・アリーナレポ

佐藤勝利の不在公演ながら、佐藤勝利という概念を強く感じるライブでしたよね……