あすなこ白書

日本のドラマっておもしろい!

【2019秋ドラマ】初回感想③俺の話は長い・ニッポンノワール・G線上のあなたと私etc

「ドラマは最初から見たほうが絶対おもしろい!!」を信条にしている私が、各ドラマの初回感想を足早に話します第2弾~!あくまでも初回感想なので、途中から急激に面白くなったら各所でゴリ押ししますね。★3で普通です。

 

放送終了後一週間までは、TVer(https://tver.jp/)などの各配信サイトで無料配信を行っているので、気になる作品はぜひチェックを!しかし今回は既に間に合っていない〜〜くぅぅうううう〜!!!

 

 『俺の話は長い』

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岸辺満(生田斗真)は、喫茶店を営む母、房枝(原田美枝子)に寄生しながら暮らすニート。ある晩、姉の秋葉綾子(小池栄子)が夫の光司(安田顕)とすき焼き用の牛肉を携えて岸辺家にやってくる。今回の訪問の目的は、マイホームの建て替え完成までの3か月間、娘の春海(清原果耶)も加えた家族3人がここで同居する許可を取り付けるためのものだった。

(公式HPより抜粋)

 

初回満足度:★★★.5(3.5)

 

『俺の話は長い』は、30分2本立ての珍しい構成だ。私が今のようにドラマを見始めた2017年頃まで遡ってみても、同じような構成で作られたドラマは…ない。

コーヒー屋として起業するも失敗し、ニートとして暮らしている満(生田斗真)と満の家族を描く。満は、一を言ったら十は返ってくるほどの屁理屈屋で、タイトルの『俺の話は長い』はもちろん満のことを表している。日常の何気ない会話から構築されるホームドラマは、このご時世に新鮮ではあるけれど、どこかでみたこともあるような。頭の片隅にある記憶を引き出すために、私は目を閉じた…。

 

 

ちなみに、TLは概ね高評価だった。30分×2本の異色構成は、疲れ切った土曜の夜にちょうど良いし、出演している役者は誰をとっても素晴らしい。生田斗真×清原果耶の絡みマジ尊い。「ながら見できる“ゆるっとしたドラマ”」を見たい人にはおススメしたい作品だ。

一方で私には、これだけのキャスト(生田斗真小池栄子原田美枝子安田顕、清原果耶etc) と脚本家・金子茂樹が組むのなら普通に1時間枠で見たかった……という少し残念な気持ちの方が残った。会話劇として成立してるのかも謎だった。しかし、びっくり。第2回(3話・4話)が思っていたより良かったので、早々に手のひらを返そうか、まだ待つか。今真剣に悩んでいるところだ。

 

ちなみに2話め↓

 

『ニッポンノワール

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生い茂る木々。風が吹きすさぶ森。その中にある一軒の山小屋。うっすらと瞼を開けた男、遊佐清春(賀来賢人)。彼の目に最初に飛び込んできたのは一人の女性刑事:碓氷薫(広末涼子)の亡骸――。そして、自分の右手には拳銃が握られていた。確実に自分が彼女を殺したこの状況。しかし、清春はなぜかここ数ヶ月の記憶が綺麗に吹き飛んだようになくなっていた。(公式HPより引用)

 

初回満足度:★☆☆☆☆ 

 

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↓2話

 

『ブラック校則』

 

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2019年11月1日(金)公開の同名映画のオリジナルストーリーを、Huluと同作で展開する。とある高校で、クラスの空気のような存在の創楽(佐藤)と、お調子者の中弥(高橋)。そんな正反対の2人が、規律を重んじる高校の“ブラック校則”をつぶすために立ち向かう姿を描く。(ザテレビジョンより引用)

 

初回満足度:★★.5(2.5)

 

ジャニーズに詳しくない方はご存じないかもしれないが、あのキラキラアイドルたちも、えっ…と驚くような深夜ドラマに出ている。日テレの「シンドラ」。自他ともに認めるジャニーズ専用枠で、その内容のカオスっぷりには「ジャニーズもこんなドラマ出るんだ…」と衝撃を受けるかもしれません。 というわけで回りくどい言い方をしたけど、シンドラは大抵ひどい。シュールをというものをはき違え、特にヤマもない話が10話も続きます!つら!

 

今回の『ブラック校則』も同じような感じかと思えば、あ、あれ?ちょっとおもしれーじゃん…。

舞台は、とある高校。朝から教師たちが校門の前に立ち、髪型やスカートの丈をああだこうだと厳しくチェックしている。茶髪の希央(モトーラ世理奈)も勿論注意される。黒髪に染めるか、地毛証明書を提出しろと。数日後、希央は似つかわしくない真っ黒な髪で、教室に現れる。「学校の体裁を守るためだけの“生徒いじめ”では?」今の校則に疑問を持った真面目で気の弱い創楽(佐藤勝利)と、おチャラけキャラの中弥(高橋海人)が、ブラック校則を変えるために立ち上がる。

あ、あれ?ちょっとおもしれーじゃん…。しかも、いきなりレジスタンス運動を始めるのではなく、徐々に、ほんと徐々に、ささやかな抵抗を始めていくところにイマドキっぽさとリアリティを感じた。ただ、映画と連動している作品なので、ドラマだけでは完結しないのではないかと懸念だけしている。

 

 

『G線上のあなたと私』

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「ごめん、今になって」「すきな子がいる」と、小暮也映子(波瑠)は寿退社間近に婚約者から婚約破棄を告げられる。放心状態でフラフラと立ち寄ったショッピングモールで「G線上のアリア」の生演奏を耳にしたのをきっかけに、大人のバイオリン教室に通い始める。教室で同じクラスになったのはイマドキの大学生・加瀬理人(中川大志)と主婦の北河幸恵(松下由樹)。人間関係もバイオリンも一筋縄ではいかない3人を取り巻く人間模様と、それぞれの想いが交錯していく…。(公式より引用)

 

初回満足度:★★★★✰

 

ドラマを見たあとに原作を読んで驚いた。ここと、あそこと、ここが合わさって、あの第一話が生まれるの…?そもそもあのシーン、原作になくない?

 

原作は、主人公・也映子の婚約破棄のシーンから始まる。ごめんなさい、なかったことにしてくださいと頭を下げる婚約者に(できるかボケがぁーーーー!!)と呆然する也映子。次のページを捲ると、ぎこちなくバイオリンを弾く也映子たち3人の姿が既に描かれている。

一方ドラマの始まりは、ショッピングモールのイベントスペースだ。後に講師となる眞於のバイオリンの音色に、それぞれ聞き入る也映子たち。也映子は婚約破棄のことを思い出し、幸恵は姑に急かされて席を立ち、理人は切なげな表情で眞於を見つめる。たったわずかなシーンでも、3人を取り巻く事情がすんなりと入ってくるのだ。

 

いくえみ作品は言わずもがな名作揃いだが、原作通りにドラマを始めていたら、もう少し唐突な印象を受けていたと思う。原作を読んだら、より感じる。今作は原作の再構築がめちゃくちゃ上手いのだ。誰だ、こんな脚本を書いた方は!誰か!誰か脚本家を呼んでくれ!と、まるでシェフを呼んでくれ的なテンションでクレジットを覗いた。

 

脚本・安達奈緒子(『透明なゆりかご』、『きのう何食べた?』etc)。

 

ああ、納得……。幸恵の年齢を41→46に上げて、松下由樹をキャスティングしたのもすごく良い。全4巻の漫画で連ドラ実写化なんて無謀だとは思っていたけど、このスタッフならば、たぶん、いや絶対何とかなる気がしてる。欲を言えば『あなたのことはそれほど』を引きずってほしくなかったなーと、思ったり。

 

 

『死役所』

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目を覚ました三樹ミチル(黒島結菜)は、見知らぬ場所にいた。ここはどこなのか?戸惑うミチルに声をかけたのは、総合案内係として働くシ村(松岡昌宏)だった。シ村の言葉で殺されたことを思い出したミチルは、他殺課でイシ間(でんでん)に「どうすればあの女に復讐できるのか」と訴える…。その頃、シ村はベンチに座る中学3年生の鹿野太一(織山尚大)に声をかけていた。シ村は、曲がった脚を見て、自殺課へ連れていく。成仏するには、成仏許可申請書に具体的な自殺理由を書かねばならない。ためらいながらも書き始める太一だったが、自殺の要因となった陰湿ないじめ、無関心な両親など嫌な過去が蘇り錯乱してしまう。(公式より引用)

 

初回満足度:★★★★★

 

Twitterでも書いたけど、「いつかドラマ化したい漫画ランキング」があるならば、必ず『死役所』はランクインすると思う。原作自体がおもしろいし、間違いなく“実写映え”する作品だからだ。特に日テレやテレ朝あたりが狙ってそう。

 

でも結果、テレ東で大正解の初回だった!夜が深くなっての30分という時間帯もかなり効いて、よりおどろおどろしくなっている。松岡昌宏のシ村も世界観を壊していないし、むしろ、かなり不気味だ。ニシ川役の松本まりかも、あのアニメ声が非日常的な台詞によく合っている。シ村やニシ川、死役所の役員たちの過去って…?と今後の視聴欲を搔き立てるラストもすごく良かった。CGには笑ったけど。

 

ドラマをあまり見ない人にあえてドラマを勧めるならば、今期は間違いなく『死役所』を選ぶ。しかしビビリな私は絶対リアタイできない!

 

***

というわけで、だいぶ遅くなりましたが第3弾。今期こそは「.5」を生まないぞー!と思っていたが、優柔不断な私は生んでしまった。それでは皆様、素敵なドラマライフを~!まだまだ続きます!