あすなこ白書

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【なつぞら】122話の(私的)あらすじと感想~なつよ、少し黙っとく?~

 どうも、明日菜子です。皆さんご存知だと思いますが、相変わらずTwitterは凍結中です。

 

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122話「なつよ、新しい命を迎えよ」

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前回はこちら↓ 

asunako-hakusho.hatenablog.com

 新会社「マコプロ」にイッキュウさんが誘われる

帰国後のマコはアニメ制作会社を立ち上げていた。名前は「マコプロダクション」。テレビ漫画の企画を出している段階で、下山さんも合流するつもりらしい。マコは演出家として来てほしいと坂場を誘うが、坂場は答えを出せずにいた。なつと生まれてくる子供のために、自分は働きに出ていいのかと悩んでいたのだ。

なつは茜に子供のことを相談する。茜曰く、子供が1歳にならないと施設には預けることは出来ないらしい。一方、坂場はマコプロダクションを訪れていた。

 

***

なんなんだ、この“坂場くん強化週間”は……!!

 

 

坂場くんの功績を讃え、8月の第三週目は「夏の坂場まつり」と題して一週間公休にしてほしい。マコさんが立ち上げた新会社「マコプロ」に誘われた坂場くん。再びアニメーション制作の現場に携われる喜びを押さえて、最初に言ったのが

 

「君はどうなるんだ?」

 

「僕が働きに出てしまったら、君はどうやって働くんだ?」

 

なつが「このまま働きたい」「作画監督もやってみたい」と言った時はすぐに背中を押したのに、自分の事になると「家はどうなる?」「なつはどうなる?」と立ち止まる。しかも茜ちゃんの家で育児シミュレーションもしてるって……お前ってやつは……!!

坂場くんの自己犠牲の精神は、前作『まんぷく』のヒロイン・福子に近いものを感じる。坂場くんもまた、なつの“才能”に惚れてしまった人なのだ。坂場くんはなつの才能を誰よりも信じているし、優れた才能を持つなつを誰よりもリスペクトしている。しかし、肝心の自分の才能には気づけていない坂場くん。今回のマコプロへの誘いも「い、今の坂場くんなら断るんじゃないか……」と少しハラハラしながら見ていたが、マコさんの誘いを受けてくれて本当に良かった。しかもきちんと「一年」の期限も設けて、我々視聴者の懸念も颯爽に解決してしまった。なんというイケメン。なつだけではなく、我々視聴者も坂場くんには頭が上がらない。

 

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こうなってくると、いちいち気になってしまうのがなつの一挙一動である。

 

私は朝ドラ新参者で、今作『なつぞら』で2作目だ。毎回視聴率が20%超えるだけあって朝ドラの人気は凄まじく、比例するようにアンチも多い。私自身も「ん?」と思うことはあるけれど、半年の長丁場でもあるので「ん?」と思う部分も肥やしにし、なつには一回りも二回りも成長していってほしい……と何処かおんじのような目線で見守っていた。

 

しかし、しかしだ。

 

なつぞら』終演まで約一か月半。なつへの「ん?」が収まるどころか、なつの暴走が日に日に加速していってるように見えて辛い。本当に辛い。後から回収されるにしても、「どうして今この発言を?」と思ってしまうような突飛な台詞が続く。

子供が出来なかったから夫と相談してやりたいことをやろうって思ったの、と言うマコさんのセンシティブな話題に対して「別れちゃったんですか?」はさすがにデリカシーがなさすぎる。そこで間髪入れずにマコさんがへし折ったからいいものの、今朝のマコ×坂場夫妻のシーンでも「ここになつがいなければいいのに……」と思ってしまう自分が辛かった。その後の「(イッキュウさんらしさって)予算と締め切りを守らなくてもいいってことですか?」もなつ曰く“冗談”らしいが、マジでスベってる。恐ろしいほどにスベってる。……かと言って、なつが出てこないわけにもいかない。いっそのこと、なつにこれでもつけとくか。

 

 

巷では「なつアゲ脚本」とも言われているが、どう考えても「なつサゲ脚本」だと思う。なつの周りの人の好感度が上がる度に、なつ自身の好感度が下がっていく。本当に申し訳ないけど、アンチに種を撒いてるようにしか見えない脚本なのだ。

 

こうなったら、出産と共になつの中に潜む“膿”も出し切ったほうがいいんじゃないか。ウッチャンナレーションで<こうしてなつは、可愛い赤ちゃんを産みました。おや?赤ん坊と共に、なつの中にあった邪悪なものも出し切ったようです>みたいな内容をぶち込めば、突然のキャラ変更にも納得がいくだろう。もしあさイチのプレミアム・トークに脚本の大森氏がゲスト出演した際は、博多華丸氏に「なしてなつはああなったとですか?」と、飄々とした声で聞いてほしい。